渤海大学

遼寧省西部の錦州市にある総合大学。錦州は典型的な中国の地方都市であり、それほど大きくない静かな街で勉強するには良い環境といえる。カリキュラムや教学方法にこれといった特徴は無い。ごく平均的なものである。

2008年春学期の場合、留学生数が35人と少ないにもかかわらず、5レベル5クラスを設置している。このため、1クラス平均人数は7.0人と少ない。ここ数年は留学生数、クラス数ともにこの水準で推移しており、1クラスの人数が10人を超えることは多くないとのこと。

遼寧省は韓国人留学生が多い地域で、大学によっては7割を超えるところもあるが、ここでは4割に抑えられている。中国の留学生全体の3割が韓国人であることを考えると、比率的に高いとはいえない。また、日本人留学生も毎年3人程度で推移しているとのこと。

半年学費が5,000元と非常に安い。また、寮費も1人部屋が50元というのは特別安いというわけではないが、新しくきれいな上に、留学生事務所や教室と同じ建物に有るので非常に便利である。

日本人が少なく、1クラス人数も少ない静かな小都市で留学したいという希望者には良い留学先といえる。

2008年秋学期になって語言生が52人と増えたが、クラスも増やしたため、1クラス平均人数は8.7人と10人以下に納まっている。人数が増えてもクラスを増やさず、結果として1クラス人数を増やしてしまう大学も少なくない。この大学は良心的な対応をしているといえる。

2009年春学期には金融危機、ウォン安の影響で、多くの大学同様にこの大学でも今学期は留学生数が減少した。にもかかわらず6クラスを維持したため、1クラス平均人数は6人に下がり、さらに、レベル数も6段階に増やしている。少人数クラスと多段階クラスを両立させている大学は非常に少ない。これだけでも恵まれた学習環境と高く評価できる。

さらに2009年秋学期には留学生が3割減ったにもかかわらず6レベル6クラスを維持した。このため1クラス平均人数は5人弱となった。多レベル少人数を実現させている。