中国青年政治学院
この大学のポイント
- 週28コマ授業の強化コース
- 授業内容に他校にはない明確な特長
- みっちりがっつり勉強して確実な成果
中国青年政治学院の基本情報
- 住所
- 海淀区西三環北路25号
- 校内の位置
- 致遠楼410室
- 事務所名称
- 教務弁公室
- 業務時間
- 09:00-12:00
- 14:00-17:00
- 立地特性
- 内陸/大都市/中心部周辺
- 語学留学生のキャンパス
- 本キャンパス
- 語学留学生部門の規模
- 中規模校
- 留学生受入れ開始
- 1998年
- 空港出迎え(指定期間)
- 250元
- 空港出迎え(指定期間外)
- 250元
- 出迎えをする空港
- 北京首都空港
- 直行便がある日本の都市
- 東京、大阪、名古屋、旭川、札幌、函館、仙台、広島、福岡、那覇
留学生の内訳
日本及び上位出身国の学生数
- 日本
- 3人
- 韓国
- 80人
- インドネシア
- 40人
- タイ
- 10人
- ロシア
- 8人
- ポーランド
- 7人
- 語学留学生の総数
- 162人
留学生の出身地比率
- 東アジア
- 51%
- 東南アジア
- 32%
- 西アジア
- 若干
- ヨーロッパ
- 12%
- アフリカ
- 若干
- 北米
- -
- 中南米
- 若干
- オセアニア
- -
年齢構成
- 30歳以下
- 98%
- 31~40歳
- 2%
- 41~60歳
- -
- 61歳以上
- -
授業とクラス
授業時間など
- 1クラス平均人数
- 14.7人
- レベル分け
- 6段階
- 1コマ時間数
- 45分
- 週あたり授業コマ数
- 28コマ
- 日本語学科の有無
- なし(第2外国語は有)
クラス数
- A1班
- 2
- A2班
- 1
- B1班
- 2
- B2班
- 2
- C1班
- 2
- C2班
- 2
クラス数
- A1班
- 2
- A2班
- 1
- B1班
- 2
- B2班
- 2
- C1班
- 2
- C2班
- 2
カリキュラム
- B1班
- 数
- 総合
- 10
- 口語
- 8
- 聴力
- 6
- 読み書き
- 4
- B2班
- 数
- 総合
- 10
- 口語
- 8
- 聴力
- 6
- 読み書き
- 4
- C1班
- 数
- 総合
- 10
- 口語
- 8
- 聴力
- 6
- 読み書き
- 4
選択科目
留学生寮
寮費と諸費用
- 1人部屋
- 120元/日
- 2人部屋2人
- 65元/日
- 保証金
- 1,000元
- 水道
- 無料
- 電気
- 無料
- ネット
- 40元/月
- 初回支払
- 1学期分
寮の設備
- 机・椅子
- 有
- クローゼット
- 有
- テレビ
- 有
- 電話
- なし
- エアコン
- 有
- トイレ
- 有
- シャワー
- 有
- バスタブ
- なし
- コンロ
- 共用
- 電子レンジ
- 共用
- 冷蔵庫
- 共用
- 洗濯機
- 共用
周辺施設(直線距離)
- 銀行
- 0.8km
- ATM
- 校内
- 郵便局
- 0.6km
- スターバックス
- 1.3km
- マクドナルド
- 1.5km
- KFC
- 0.6km
- 大型スーパー
- 2.6km
- 地下鉄最寄り駅
- 1.1km
留学募集要項
入学条件
- 学歴条件
- なし
- その他条件
- 健康である者
費用
- 1学期
- 1学年
- 申請料
- 500元
- 500元
- 授業料
- 13,500元
- 25,000元
- 1学期
- 1学年
- 教材費
- 実費
- 実費
- その他
- 400元 #1
- 800元 #1
募集日程
- 年度・学期
- 17年秋学期
- 申請締切り
- 7月1日
- 入学手続き
- 9月7~8日
- 授業開始
- 9月11日
- 中間テスト
- 11月13~14日
- 期末テスト
- 1月22~23日
- 終了
- 1月23日
- 年度・学期
- 18年春学期
- 申請締切り
- 入学手続き
- 3月3~4日
- 授業開始
- 3月6日
- 中間テスト
- 期末テスト
- 終了
- 7月17日
- 海外保険
- 中国の保険が必要
提出資料
- 入学申請書
- 要
- パスポートコピー
- 要
- 卒業証明書
- 在学証明書
- 成績証明書
- 履歴書
- 健康診断書
- その他
中国青年政治学院の写真
-
教学楼
-
行政楼
-
構内風景
-
学生食堂
-
学生食堂
-
スーパー
「中国青年政治学院」ページからのお問合せ
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中国青年政治学院は北京市内の大学が多く集まる海淀区の南部にある中国教育部(日本の文部科学省に相当)直轄の4年制総合大学である。付近には北京外国語大学、中央民族大学、中国人民大学など日本人留学生が在籍する多くの大学がある。
中国青年政治学院はその名が示す通り、元々は中国共産党の幹部を養成する目的で作られた大学であり、1947年の創設時の校名は中央団校であった。共青団の系列にあり前国家主席の胡錦濤、現首相の李克強も校長を務めた。しかし時代の流れで現在では政治色はなくなり、法学、経済学など文系学部中心の普通の4年制大学となっている。文系学部が多いことから女子学生の比率が若干高い。
この大学の最大の特長はすべてのコースが授業数が通常の1.5倍ある強化班コースである点である。北京語言大学や華東師範大学など週20コマの普通班と週30コマ前後の強化班の2コースを設けている大学は少なからずあるが、強化班だけの大学というのは非常に珍しい。この大学では週32コマの授業がある。
ゼロスタートの初学者や初級レベルの学生をHSK5級レベルに引き上げることに特化しており、高級レベルの学生には別の大学に行くよう勧めているとのこと。大学の総力を初級→HSK5級に注力し中途半端な体制にならないようにするためであるが、高級者を断るというところまで徹底している大学はめったにない。
授業カリキュラムにも特長がある。まず、全クラスで中国人学生1人に留学生2人で中国語を勉強する「1:2課」が週4コマある。マンツーマンで行う互相学習の2人バージョンが週に4コマ授業として組み込まれているということである。
マンツーマンよりも劣るように感じるだろうが決してそうではない。まず、指導役に当たる中国人学生はボランティアではなく、大学が時給を払って雇っている。外国人との交流を楽しむアマチュアではない。もちろん中国語の訛りのチェックなどの選考がある上、勤務態度や学生からの評価が悪ければ解雇される。
教える内容も中国人学生が適当に考えるのではなく、各科目の担当教師が前週の授業で教えた内容などをもとに事前に各中国人学生に指示している。また、1:2の授業が終わったあと、中国人学生には毎回報告書の提出が義務付けられており、その内容を担当教師がチェックし、適宜指導を行っている。
第二に、初級、中級クラスでは「操練」という科目が週に4コマある。これは総合、口語を中心に授業で学んだ文法内容を実生活で使えるように練習する科目である。例えば文法の授業で「越~越~」を学んだあとで、操練の授業でそれを実際にどのように使うかを練習するというイメージである。
これを行っている大学は皆無に等しい。実際に授業を展開するのが極めて難しいからである。テキストでは当該の表現を使うシーンをいくらでも人為的に作ることができるが、いざそれを実際の生活に当てはめ、さらに学生が練習するだけのパターンを作ろうとするとこれが非常に容易ではないからである。
このため、操練のテキストは大学がオリジナルで作っており、操練専門の教員が授業を行っている。これはこの大学でしか受けることができない授業内容であると言って良い。
教員の9割以上が中国語教師を育成する「対外漢語学科」の修士課程以上の卒業生である。
週の初めにその週に勉強する内容を単語、文法を中心にまとめたプリントを配り、予習、復習をしやすくしている。日本人学生に好評とのこと。
学生の意見を授業内容などに反映させるため、学生に対する聞き取り調査を毎学期2回行っている。
1学期の学費が13,500元であるため高く感じるかもしれない。しかし1週間の授業数が32コマなので、標準的な20コマに換算すると8,500元弱であり北京の大学の平均より安い。もちろん地方大学に比べれば高いが、上述の授業内容を考えれば十分その価値はある。さらに一般的な大学は1学期16~18週であるのに対してこの大学は21~22週ある。普通より2割弱多いことを考えるとむしろ割安と言って良いだろう。
なお、1学期の学費が13,500元なので2学期では27,000元になるが、入学時にまとめて2学期分まとめて払った場合は25,000元の割引価格になる。
現在は韓国とインドネシアの学生で全体の7割弱を占めるが、大学としては国際化を進めたいと考えており、もう少し国籍が増えた時点で国籍ごとの受入れ制限を設ける予定としている。具体的には1つの国籍の学生の入学申請が25%に達した時点で、それ以降はその国の学生の入学申請は受け付けない。こうすることで同じ国籍の学生が最大でも全体の25%を超えないようにする。こういったことを行おうとしている大学は他にない。
日本人は毎学期数人で語言生全体の3%にも満たない。日本人がいない環境で中国語だけの生活を過ごしたいという留学希望者にも適している。
1学期か1年しか留学することができず、その期間でできる限りみっちりと勉強したい。それも単に授業コマ数が多いのではなく、成果を得られる授業を受けたい。短い期間で最大の成果を得たいという留学希望者に積極的にお勧めできる。まじめに勉強するのであれば、払う学費に見合うだけの成果は得られるであろう。