互相学習とは?
互相学習(互相:フーシャン)とは、日本語を勉強している中国人と一緒に、互いに教えあう勉強方法です。相手は大学の日本語学科の学生や、日系企業で働く社会人などです。
互相の最大のメリットは、ネイティブの中国人と会話の練習ができることです。これは日本では非常に難しいことです。また、互いに教えあうので、お金がかからないことも良い点です。
逆にデメリットとしてよく指摘されるのは、中国人学生の方が非常に熱心でレベルも高いため、気が付くとほとんど日本語だけで会話をしていた。相手の勉強にはなったけど、自分の勉強にはまったくならなかったというケースです。また、相手の教え方の当たり外れ、相性の違いなどもあります。
では、どうすれば効果的な互相ができるでしょうか?
- 低学年の学生を選ぶ…日本語学科の学生は3年生にもなれば簡単な通訳ができます。当然、会話も日本語が中心になってしまいますよね。A~C班レベルならば、1年後期から2年前期の学生がベストパートナーです。
- 最初は1ヶ月くらいの約束にして、気が合えば延長する
- イエス・ノーははっきり伝える…会話が日本語ばかりになった場合は、「それでは私の勉強にならない」とはっきり言いましょう。中国は日本よりもはっきり意思表示をする国です。最初の1時間は日本語、次の1時間は中国語にしようなどと伝えた方が、かえって相手も対応がしやすいものです。
- ある程度、明確なテーマを持つ…何度か繰り返すと、毎回似たような話題の繰り返しになります。時には今日は○○のテーマで話そうと言って語彙を増やしたり、また、今月は徹底的に発音矯正をするという方法も有効です。
互相相手の探し方
互相相手は普通、同級生の互相相手に紹介してもらったり、中国人の学生向けの掲示板に貼り紙をしたり、また大学によっては、留学生寮の掲示板に互相をしたい中国人学生が貼り紙をしていたりします。
ですが学校によっては、日本語を勉強する学生以上に日本人留学生が多いなどの理由で、互相相手が見つからないというケースもあります。以下は私が実際に試した方法です。同級生からの紹介を待つ時間がもったいない、という人も試してみてください。
- 日本語学科の先生に紹介してもらう…これは簡単です。自分の大学の日本語学科の教員室に行って、直接先生に頼みます。この方法の良い点は、相手は日本語の先生なので日本語で頼めること、何年生のこんな学生が良いなどリクエストできることです。大学の日本語学科以外に、私営の日本語学校も狙い目です。NOVAのような語学学校が地方の中都市でもあります。彼らは日本人と知合う機会が少ないですので、すぐに応じてくれます。
- 学内で日本語を勉強している中国人学生に声をかける
- ネットを使う…特に北京や上海などの大都市では、ネット上の掲示板で互相相手を探している中国人がたくさんいます。社会人など、学内では見つけにくい相手にも巡り合えます。返事が来なかったり、待合わせをすっぽかされたりということもありますが、10人に声をかければ1人は見つかります。
- 買物などで知合った人に持ちかける…例えば、DVD屋で顔見知りになった店員など、会う人すべてに声をかけてみましょう。
- 大きな書店の日本語学習書のコーナーで声をかける…100%間違いなく日本語を勉強している人です。かなりの高確率で互相相手になってくれます。
輔導老師とは?
輔導老師とは、お金を出して雇う家庭教師のことです。中国人学生を雇う場合の相場は1時間20元前後、学校の先生にお願いすると100元前後かかります。前学期からいる同級生などに相場を聞いてみましょう。
補導も主に紹介や掲示板で探します。また、どの大学にも学生生協のようなものがあって、そこでアルバイトの紹介、斡旋をしています。そういったところに相談してみるのも良いでしょう。
補導もあたりはずれがあります。まずは1・2ヶ月からスタートです。
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