vol.056 外国語大学は？

「外国語を学ぶんだから外国語大学！」


う～ん。。。
微妙です。



前回、大学本体と留学生部は別組織、
という話をしましたが、
外大でもそれは同じでして。


中国の外大の先生方にも何度も話を聞いてきましたが、
外大本体と外大の留学生部の間で、
教え方のノウハウの共用や交流を、
具体的に行っているという話は聞いたことがありません。


ですから、
外大の留学生部だから教え方がうまい、
と単純に判断することはできません。




大学本体と留学生部の交流不足


これって外大に限ったことじゃありません。
どこの大学も同じです。
実にもったいない。




例えば、上海に東華大学というのがあります。
この大学、アパレルに関しては中国有数です。
なにせモデル学科があったり、
ファッションショーについての人材育成までしてます。


こういう大学本体のノウハウを取り入れて、
アパレル関係の中国語を教えるとか。

他にも金融に強い大学で金融中国語。
工業大学で生産管理関係の中国語。

そういうプログラムが出てきたら、
特に社会人留学生にはメリットがあると思うのですが。
再就職先で即戦力になれますからね。




それはさておき。




じゃぁ、外大が悪いのかというと、
もちろんそんなことはありません。


外大は師範系大学と並び、
中国で最も早い時期に留学生を受け入れ始めました。

ですので、
ノウハウの蓄積は豊富です。

（もっとも、教員全員でノウハウを共有できてるか、
この点はいささか疑問が残りますが。）




それともう一つ。

中国のすべての外大が日本語学科を持っています。
ですので、互相相手を確保しやすい。
これは明らかなメリットです。



ただし、大連外大や上海外大など、
留学生と中国人学生が別々のキャンパスに分かれていて、
片道1時間以上かかる大学もあります。


大学の情報はキッチリ調べるべき。
うわべだけで判断しないように、
くれぐれもご注意を。



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【今週のまとめ】
1) 外大＝良い、と単純にはいえない
2) 日本語学科が別キャンパスの外大もある
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