中国留学情報

vol.133 1人部屋か、2人部屋か?

先週は互相学習について紹介しました。

中国に留学する目的は、
文法習得ではなく、聴力、会話力の養成です。

午前中は授業で、
科目に限らず聴力、会話力を伸ばす。
午後は互相学習を活用する。


さて、夜はどうします?
再就職がかかってるんです。
まさか、ゆっくりくつろぐってわけにはいきませんよね。


ってことで今週は、
夜を過ごす留学生寮についてです。



留学生寮の部屋は、一般に2種類あります。
一つは1人部屋、もう一つは2人部屋です。

あなたはどちらを選びますか?



まずコストですが、1人部屋1日あたりの寮費は、
●地方大学…40~60元
●大都市圏…80~100元
が相場です。

では2人部屋はというと、
●1人部屋の半額
が普通です。


仮に地方大学でやや高めの1人部屋に入ったとすると、
1日の寮費は60元。
2人部屋だと30元。
その差は30元です。

ただし、1日あたりです。


1年の中国留学で、寮で暮らすのは約330日です。
30元×330日=9,900元
日本円で約10万円の差になります。

う~ん、これはデカイなぁ…



ではコストを重視して2人部屋を選ぶべきか?



そもそもみなさん、
寮の2人部屋ってどんな部屋だと思いますか?

ひとことで言うと、
「ホテルのダブルルーム」です。


いいですか、みなさん、
ちょっとイメージしてみてください。



8~10畳くらいの部屋があって、
そこにベッドと机が2つずつ並びます。
この時点で空間はほとんど埋まります。

そこで常に2人暮らしです。
その空間で2人で生活するんです。

常に隣に誰か居るんです。
狭い空間の中で、常に人がいるんです。


大学生はまだ対応できないこともない。
けど、社会人にはキツイでしょ?
そうとうストレスたまりますよ。



さらに、
これが中国語の習得に影響を与えます。


留学中の勉強って、
授業に出てそれで終わりではありません。
午後に互相学習をやって、
それで十分ってことにもなりません。
語学ってそこまで甘くない。


授業の予習、復習もあります。
地道に単語量を増やすことも必要です。
HSK対策をする人もいるでしょう。

それをいつやるのか?
午前は授業、午後は互相学習、
空いている時間は夜だけです。

夜はリラックスする時間ではありません。
地道にコツコツ勉強する時間です。




果たして、
2人部屋でじっくり勉強できますか?


例えば、テキストの音読をしようと思った。
すぐ横でルームメイトが集中して単語を暗記している。
とても音読なんてできませんよね。

逆に自分が単語を暗記しているのに、
ルームメイトが音楽を聴き始めた、とか。


さらにさらに、
ルームメイトがいないので今のうちに!
集中してウリャーッって勉強してたら、
ルームメイトが帰ってきた。
しかも同じ国の友達を連れて。
で、
延々と続くおしゃべり。


ね。
やっぱり無理があるんですよ。
2人部屋って。



確かにコストは大切です。
高いより安いが良いに決まってます。

ですが、社会人のみなさん、
よく考えてください。

社会人にとって留学とは投資です。
1年という時間と100万円という資金を投じ、
中国語を習得し、再就職でキャリアアップする。
リターンを見込んだ投資行為なんです。

言い換えれば、
中国語習得、再就職というリターンを得られなければ、
投じた時間と資金は無駄になってしまう。


10万円の差額を惜しんで、
学習環境として劣る2人部屋に住む。

これってやっぱりおかしいです。
中国語習得が目的であるならば、
学習環境への投資を惜しんではいけない。



どうせ削るんだったら、
別のところで削るべきです。
別のところで費用を捻出して、
1人部屋に住む。



それが難しいのであれば、
コストの安い地域に留学する。

上海で2人部屋に住むコストで、
地方都市ならば1人部屋に住めます。



住環境は語学習得の成果に直結します。
ここでコストを惜しんではダメです。




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【今週のまとめ】
1) 住環境は語学習得に大きく影響する
2) 2人部屋は最悪の学習環境
3) 成果を得たいなら1人部屋にすべし
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