中国留学情報

vol.200 目的と条件の明確化

2009年3月にスタートしたこのメルマガなんですが。
ぬわんと、ついに200号です。
飽きっぽい私にしてはよく続いたものです。よしよし。

で、普通だったら、
200号記念企画、先着10名様留学手続き手数料無料!
とかするんでしょうけど。

なにせ尖閣の影響でぜーんぜん儲かってないものでして。
それ以上に生来の面倒くさがりなものでして。(^^ゞ

なにもなく、普段通り、本編のスタートです~




前回までは主に、
「こういう選び方だと失敗する」
というのを紹介してきました。

今回からは、
どう選べば良いか?を考えていきます。


初回は「目的と条件の明確化」です。



その前に。

前々回のメルマガでも書きましたが、
私はものすごく理屈っぽいです。笑

卒業したのは文学部なんですが、
国語とか英語とか大っキライで、
数学や物理、化学のほうが好きでした。
たぶん頭の中は理系です。

ということで、
これからずーっと理屈っぽい話が続きます。笑
ご容赦を!



さて本題。
まず「目的の明確化」についてです。


「中国語の留学なんだから、
目的は中国語の習得じゃん!」


うん。
確かにその通りです。

でも、それだけでは「明確化」できたとは言えません。
「中国語を学ぶ」という表面だけを捉えていて、
その奥にある「本当の目的」までは明確にできていません。



例えば、

●会社を辞めて留学して、帰国して再就職したい
●会社を辞めて留学して、中国で起業したい

この両者、
中国留学に求めるもの、つまり留学の目的は、
完全にイコールでしょうか?



前者の場合、

再就職が前提ならば、中国語の資格が必要です。
日本に帰国して再就職と決めているならば、
HSKよりも中国語検定の方が良いかもしれません。
日本では中検の方がまだまだメジャーですから。


後者の場合、

起業ですからね。
資格なんてどうでも良いです。



さらに、後者の場合、

人脈を作りたいという人もいるでしょう。
さらにこの人がアパレル関係だとしましょう。
ならば、江蘇省南通とか浙江省寧波とか、
アパレルが強い地域で人脈形成できればベスト。


前者の場合、

なにせ日本で再就職が前提です。
中国の人脈が不要とは言いませんが、
重要度はかなり落ちますよね。



2人が留学する目的は、
表面的な「語学留学」という点では同じです。
ですが、目的を掘り下げてみると違いが見えてきます。
それぞれの目的を掘り下げて、「明確化」してみましょう。



前者の場合

表面上の目的
★中国語を身に付けて、日本で再就職したい

掘り下げた明確な目的
●中検2級に合格する
●日本で再就職する



後者の場合

表面上の目的
★中国語を身に付けて、中国で起業したい

掘り下げた明確な目的
●商談ができる程度の中国語力を身に付ける
●起業するための知識を習得する
●アパレル関係で人脈を形成する



どうですか?

深く掘り下げて目的を明確化してみると、
違いがハッキリしてきますよね。



明確化した目的が違う以上、
この2人、同じ大学に行くとは限らなくなってきます。

なぜか?

第二段階の
「条件の明確化」
が答えを教えてくれます。



「条件の明確化」とは、
「明確化した目的」を実現するためには、
留学する大学にどんな条件を求めるべきなのか、
その条件を明確にする、ということです。


前者の場合で見てみると、

表面上の目的
★中国語を身に付けて、日本で再就職したい

掘り下げた明確な目的
●中検2級に合格する
●日本で再就職する

それを実現するための条件

▲中検2級対策なんて中国の大学ではやってない。
ならば、独学しなくちゃいけない。
ならば、落ち着いて勉強できる1人部屋が絶対条件。

▲中国にいる間も日本の就職情報を集めたい。
ならば、日本の人材会社が近くにあるほうが良い。
ならば、北京、上海、大連、広州にあることが条件




後者についても見てみましょう。

表面上の目的
★中国語を身に付けて、中国で起業したい

掘り下げた明確な目的
●商談ができる程度の中国語力をつける
●起業するための知識を身に付ける
●アパレル関係で人脈を形成する

それを実現するための条件

▲商談するためには会話力が必要。
ならば、会話練習の相手が必要。
確保しやすいのは同じキャンパスに日本語学科がある大学。

▲起業するための知識は先輩日本人に聞くのが一番。
起業した日本人に人脈を広げたい。
ある程度、日本人が住んでいる地域が良い。

▲アパレル業界の人脈を作るためには、
言うまでもなく、アパレル業が盛んな地域が良い。




どうですか?
この2人、大学に求める条件が全然違いますよね。
ならば当然、選ぶ大学も違ってきます。
表面上の「中国語を学ぶ」というのは同じなのに、
選ぶべき大学が違ってくるんです。




「目的と条件の明確化」
これってものすごく大切です。

中国留学を予定している人が2人いたとします。

1人は、
◆漠然と「中国語を身に付けるぞ!」だけで大学を選ぶ。

もう1人は、
◆中国語を身に付ける目的を明確化し、
それを実現させるための条件を明確にし、
その条件を基準に大学を選ぶ。

この2人の選ぶ大学の適切さ。
天と地ほど違うのではないでしょうか?




1.漠然とした目的
2.目的を掘り下げて明確化
3.それを実現させるための条件を明確化


この作業を必ず行ってください。
これをやるだけで、
適切な大学を断然選びやすくなります。




この作業をする際の注意点。
それは、



★必ず紙に書き出す

頭の中で漠然と考えているのとでは全然違います。
だまされたと思って、紙に書き出してみてください。



★数字や具体例で表現する

「1クラス人数が少ない」
5人ですか?10人ですか?
「交通が便利」
その基準は?街の中心までバスで30分は便利?
数値化、具体化することで大学を選びやすくなります。



★文章ではなく箇条書きにする

●1クラス人数が10人以下
●同キャンパス内に日本語学科がある
●1学期学費6,000元以下

こんな感じです。
箇条書きにすることで頭の中が整理されます。




面倒なんですけどね。
業者に「おすすめ」と言われた大学に飛びつく方が
圧倒的に楽チンなんですけどね。

☆目的と条件を明確化し、
☆それを箇条書きで紙に書き出す

手間をかけただけのリターンは必ずあります。
ぜひ、試してみてください!



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【今週のまとめ】
1) 目的を深く掘り下げて明確化する
2) その目的を実現させるための条件を考える
3) 必ず数字や具体例で紙に箇条書きする
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