中国留学情報

vol.059 反日感情

我々日本人が中国に留学する場合。
どうしても気になるのが反日感情です。


反日感情はあるのか?


言うまでもありません。
厳然としてあります。


戦争が終わったのが1945年。
それから65年が過ぎています。

加害者にとっては「65年も」ですが、
被害者にとっては「まだ65年」です。


例えば今の中国の60代のご老人。
彼らは日中戦争は体験していません。
ですが彼らの親は体験しています。
兵士の世代として。

その親たちから日中戦争を聞かされています。
それどころか、
親や祖父母を戦争でなくした人もいるわけです。

彼らにとって日中戦争は、
けっして過去のものではありません。


今の20代の若者たち。
彼らにとってはさすがに過去の話です。
ですが、彼らの祖父母の中には、
戦争をリアルで体験した人たちがいます。


そんな今の中国で、
反日感情がゼロになるわけがない。

反日感情が良いか悪いかは理屈の問題です。
人の心の問題として、
反日感情は確固たるものとして今の中国に存在しています。



では、反日感情が少ない地域はどこか?


そんな地域はありません。
中国全土どこに行こうと、
我々日本人は反日感情から逃げることはできません。


日中戦争というと東北三省や南京をイメージするかもしれませんが、
実は日中戦争は中国全土で展開されました。

武漢、西安、重慶、成都、昆明、
内陸だって例外なく日本軍の空襲を受けています。


上海とか反日感情少なそうとか思いません?
とんでもないですよ。
上海でも日中両軍の戦闘が何度も行われ、
数万人の中国人が死んでいます。

私が住んでるマンションには80歳くらいの方も多いです。
彼らは上海での戦闘をリアルで経験してきた世代です。
私、そういう人たちと一緒に暮らしています。
上海だって反日感情はあります。

ちなみに香港。
香港だって日本軍が進駐していました。



じゃぁ、反日感情が留学生活に影響するか?


実はまったくといってよいほど影響しません。

中国人は戦争を起こした国家としての日本と、
1人の人間としての日本人を分けて考えます。

あの戦争は一部の軍国主義者が起こしたもので、
日本人もまたその被害者である。
そういった教育が徹底されてきました。

ですので多くの中国人は、
戦争を起こした日本が嫌いだと言いつつ、
目の前にいる日本人を嫌うということはしません。

ましてや互相学習などで交流する中国人学生。
かれらはそもそも日本に興味、好感を持ってるわけですし、
さすがに気も使いますからね。

日々の留学生活で反日感情が原因で不快な思いをする。
そういったことはほとんどありません。


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