vol.062 留学したらどれくらい伸びる？

ホントによく聞かれるんです。
「中国に留学したらどれくらい伸びる？」
って。

う～ん…
んなこと言われてもねぇ。。。
こればっかりは人それぞれなんですが…



あくまでも一般論ですが、
私が見てきた限りで言うと、

「中検4級と3級の間くらいの中国語力で留学して、
1年後に旧HSK6級に合格」

こういうパターンが多かったです。



ただ、あくまでも一般論です。
とことんやった人はそれ以上になりますし、
ほどほどで妥協した人はボロボロで終わります。



また、これも一般論ですが、
大学生より社会人のほうが伸びます。
記憶力に衰えが見られる社会人のほうが、
若い大学生より伸びるんです。

これはやはり、
切羽詰まり具合の違いだと思います。

社会人って会社を辞めて留学します。
語学を身に付けてスキルアップしないと再就職できない。
無職かフリーターか派遣に転落です。
切迫感が大学生とはやっぱり違うんです。



留学してどれくらい成果が上がるか。
それはやはり本人次第です。
私としては、

「どれくらい上がるか」ではなく、
「自らどこまで上げるか」だと思います。


「留学してHSK8級取れたら現採できて良いなぁ…」
これでは8級は絶対無理です。

「何がなんでも中国で働きたい。
そのためには8級が必要だ。
だから何がなんでも8級を取る。」
こういう人は8級取れます。



一つだけアドバイスをするとすれば、
「日本での準備学習」
です。



留学して本当に身に付けるべきものは、
「聴力と会話力」です。
「文法力」ではありません。

中国に留学して、知らない文法項目を、
ろくに聞き取れない中国語で説明されて、
分かるわけないですよね。

それでは授業中はチンプンカンプンだし、
復習の時間もムダに長くなってしまう。
放課後に会話練習なんて余裕がなくなります。



そこで、
日本にいる間に基本文法は終わらせてしまう。
目安としては中検3級合格です。

そこまで分厚くない文法書を2冊買って、
書かれてある内容を一通り覚える。
これは効果絶大です。


留学中に予習をする際、
日本で一通り勉強した内容ですから、
中国語で書かれてても一通り分かりますよね。

予習で理解したうえで授業に出ますから、
授業についていくのもかなり楽です。

授業中に理解できるので、
復習にかける時間も少なくてすむし、
宿題なんかもあっという間に終わる。

その結果、会話練習などに時間を割ける。
すべてが良いリズムで回っていきます。



留学を検討中の方。
今日からスタートでOKです。

地道にコツコツ半年辛抱して、
基本文法を丸暗記してください。

薄い文法書2冊を丸暗記するだけで、
留学で得られる成果が天と地ほど変わってきます。



え？
2冊丸暗記なんてムリ？

残念ですが、そこまでの根性がない人は、
語学でスキルアップして転職なんてムリです。

悪いことは言いません。
留学はあきらめて、
今の職場に必死にしがみついてください。
社会人にとって留学は闘いです。
闘えない人が来たらダメです。


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