vol.067 交通の便は？

お客様からのリクエストでけっこう多いのが、
「交通の便の良い大学良い」
です。


「良い」と一言で言っても、
新宿に住んでる人と、山奥に住んでる人とでは、
「良い」の基準が違いますからね。
一概には言えないのですが。



まず、大学周辺の交通事情について。

中国の大学って、どれくらい学生がいると思います？
よっぽど小さい大学でない限り、
最低でも1万人はいます。
教職員も数千人います。
合わせて少なくとも2万人前後です。

日本のちょっとした町村より多いんですよ。
ですので、
大学から市の中心部へは、
必ずバスが頻繁に出ています。


留学中の生活って、
午前は授業、午後は互相学習、夜は部屋で勉強。
三度の食事は学食や大学周辺の食堂。
普段の買い物は学内のスーパーで事足りる。
そんなに街中に出る必要性ってないんです。

その状況で、中心部へのバスが頻繁にある。
なので、普通に留学生活を送っている限り、
特に不便な思いをすることはありません。



もう一つの交通の便は、
日本との往来です。
これは地域によって大きな違いが出ます。

例えば上海。
地下鉄2号線が浦東空港までつながっています。
ですので、地下鉄沿線の大学ならば、
乗り換えだけで空港まで直結です。
便利なことこの上ないです。

それに対して、日本から直行便がない町の大学。
まず上海や北京に入り、
それから国内線に乗り換え、
空港からさらに移動。
日本との往来は一仕事です。


でもね、ほとんどの人にとって、
日本との往来って、行きと帰りの2回だけでしょ。

家族が病弱で、緊急に帰る必要があるとか、
そういう特殊事情をもってる人は別ですが、
そうでないならば、
行きと帰りのたった2回の利便性を重視して、
1クラス人数など他の条件を妥協するって、
ナンセンスこの上ないと私は思うんです。



大学周辺の交通は総じて便利です。
普通に留学生活を送る限り、
不便な思いをすることはありません。

日本との往来は行きと帰りの2回だけです。
たった2回のことです。


ということで、交通の利便性は、
大学選びの条件から外して良いと、
私は思います。


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