出発前特集、第2回は海外保険についてです。
海外保険には必ず入らないといけないのか?
これは大学ごとに対応が異なります。
●加入義務付けなし
留学生が保険に入っていようと入ってなかろうとOK。
自分で判断して好きにしてくれ、という大学。
●保険への加入義務あり
中国の保険でも自国の保険でもOK。
とにかくどちらかの保険に入っておいてくれ。
保険なしはダメよ、という大学。
●中国の保険への加入義務あり
読んで字の如くです。
必ず中国の保険に入らなければなりません。
日本の保険に入っていてもいなくても、
一切の逃げ道なしに中国の保険に強制加入させられます。
それがイヤという場合は、その大学には入学できません。
では、中国の海外保険とはどんなものなのか?
大学によって違いがありますが、
平均的な保険料は1学期300元です。
日本円で3千円ちょっとです。
どんな国でも補償内容は保険料に比例します。
3千円でたいそうな補償を期待する方が無理な話です。
まず、物損や盗難には一切対応しません。
また、医療保障も最低限です。
入院を伴う大怪我や大病でない限りお金は出ません。
ちょっとした怪我とか風邪なんかは補償対象外です。
ですので、
ほとんど意味が無い保険だと思って下さい。
まぁ、しょうがないですよ。
保険なんて値段相応なんですから。
ということで、
ほとんどの方が日本で保険に入ります。
では海外保険で節約する方法はないのか?
実はほとんどの保険がパック商品になっています。
「留学保険」という保険商品の中に、
風邪をひいて病院に行った場合の補償とか、
デジカメを盗まれた時の補償とか
いろんな補償内容があらかじめセットされているんです。
で、問題なのは、その補償内容です。
必要性の低いものがけっこうあるんです。
●飛行機が飛ばなかった場合の空港周辺のホテル代
都内や千葉、神奈川、埼玉に実家がある人。
わざわざ成田空港の近所のホテルに泊まりませんよね。
一旦家に帰るでしょ。ふつう。
●機内預けの荷物が遅れた場合の宿泊代
これ、可能性が極めて低いです。
私は100回近く飛行機に乗っていますが、
今まで一度もありません。
また、補償金額も必要以上に多い場合があります。
例えば一家の大黒柱で、
奥さんと、小さい子供が2人いる。
そりゃ、死亡保障1億円とか欲しいですよね。
けど、独身1人者だとして、
1億なんていらないでしょ?
葬式代が出れば十分だと思うんですよ。
補償内容が増えれば増えるほど、
補償金額が高額になればなるほど、
保険料は高くなります。
そこで、
保険をパック商品で買うのではなく、
必要な補償項目に絞って、
補償金額も必要最低限に抑える。
例えば、
盗難補償はいるけれど、
飛行機が遅れた場合の補償はいらない。
死亡補償は500万だけで十分、みたいに。
そうすることで保険料を大幅に抑えることができます。
ネットで、
「海外保険バラがけ」とか、
「海外保険オーダーメイド」とかで、
検索してみてください。
いろいろ出てきますよ。
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