お客様からの大学選びのお問い合わせで、
大学に求める条件としてけっこう多いのが、
「交通の便が良い大学」
です。
お客様に文句を言っちゃいけないんですけど。
と言いつつ、言ってるんですけど。笑
こういう形容詞表現って困るんですよね。
だって「良い」と一言で言っても、
人によって基準が違うじゃないですか。
例えば新宿に住んでいて電車が3分ごとに来るのが当然の人と、
田舎に住んでいてバスが2時間に1本という人とでは、
交通の便が「良い」の基準が違いますからね。
なので一概には言えないのですが。
交通の便についてちょっと考えてみましょう。
まず、大学周辺の交通事情について。
中国の大学って、どれくらい学生がいると思います?
よっぽど小さい大学でない限り、
最低でも1万人はいます。
教職員も数千人います。
合わせて少なくとも2万人前後はいるんです。
日本のちょっとした町村より多いですよね。
ですので、
大学から市の中心部へは、
必ずバスが頻繁に出ています。
また留学中の生活って、
午前は授業、午後は互相学習、夜は部屋で勉強。
三度の食事は学食や大学周辺の食堂。
普段の買い物は学内のスーパーで事足りる。
そもそも、街中に出る必要性があまりないんです。
なので、普通に留学生活を送っている限り、
交通面で特に不便な思いをすることはありません。
この点は問題なしです。
「交通の便」はもう一つあります。
日本との往来です。
これは地域によって大きな違いが出ます。
例えば上海。
地下鉄2号線が浦東空港までつながっています。
ですので、地下鉄沿線の大学ならば、
乗り換えだけで空港と直結です。
便利なことこの上ありません。
これに対して、日本から直行便がない町の大学。
まず上海や北京に入り、
それから国内線に乗り換え、
空港からさらに移動。
日本との往来は一仕事です。
ですので大学によっては、
日本との交通の便はとても悪いです。
でもね、ほとんどの人にとって、
日本との往来って、行きと帰りの2回だけでしょ。
家族が病弱で、緊急に帰る必要があるとか、
そういう特殊事情をもってる人は別ですが。
そうでないならば、
行きと帰りのたった2回の利便性を重視して、
直行便がある都市の大学を選ぶ。
そしてその代償として、
1クラス人数など他の条件を妥協するって、
ナンセンスこの上ないと私は思うんです。
大学周辺の交通は総じて便利です。
普通に留学生活を送る限り、
不便な思いをすることはありません。
日本との往来は行きと帰りの2回だけです。
たった2回のことです。
ということで、交通の利便性は、
大学選びの条件から外して良いと、
私は思います。
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