反日感情はあるの? 「中国留学ゼミナール」

戻る 「中国留学情報」 Home
TOP画像

030:反日感情はあるの?

出発直前Q&A特集。第2回は中国人の反日感情についてです。


反日感情はあるのか?あります。しっかりあります。国土を侵略されたんです。身内や知人が日本軍に殺された、そんな人がまだたくさん生きてます。だって、まだ65年ですから。戦争が終わって。そのとき10代、20代だった人が、まだたくさん生きてます。そして、今の大多数の中国人は、そういった人たちの子や孫です。反日感情はあって当然です。

では、反日感情の少ない地域はどこか?どこに行っても反日感情はあります。上海とか近代都市だからないとか思ってませんか?実は上海でも日中間の戦闘は起こってるんです。上海事変も含めると、数万人の中国人が上海で死んでいます。北京、天津、青島、南京、杭州、広州、香港。すべて日本軍が進駐しています。武漢、成都、重慶、昆明。内陸の都市も日本軍の攻撃を受けてます。

我々日本人が中国に行く時、どこに行こうと反日感情から逃げることはできません。恐らく、あと50年は続くと思います。しょうがないですよ。現実ですから。どうしても反日感情が困る。だったら、中国留学をあきらめるしかないです。


では、反日感情が留学生活にどう影響するか?実は影響しないんです。全くと言ってよいほど影響しません。この点については、毛沢東と周恩来に感謝すべきでしょうね。新中国にとって、ソ連の脅威に対抗するため、アメリカとの関係改善が必要でした。そして、立ち遅れた経済の発展のため、日本との関係改善も必要でした。そのため、「侵略戦争を引き起こしたのは、帝国日本の一部の軍国主義者であり、日本民衆もまたその犠牲者である。」という思想プロパガンダを、中国国内に対して行ったんです。

その成果だと思うのですが、中国人は日本という国と、日本人を分けて考えます。自国を侵略した日本という国家はキライだ。でも、目の前にいる日本人はそれとは別。私の住んでるマンションはお年寄りが多くて、80過ぎの人もたくさんいます。日本軍が上海を占領した頃に、10代、20代だった人たちです。きっと日本のことはキライだと思います。身内で死んだ人もいるでしょうから、今でも日本のことを恨んでいると思います。でも、私にはとてもよくしてくれます。ありがたいことです。

さらに、今の若い世代はアニメや音楽、ファッションなど、そういったサブカルチャーで日本に親しんでいます。また、若者が政治に興味がないのは日本も中国も同じ。笑

ですので、留学生活を送る中で、反日感情で嫌な思いをすることは皆無です。ご安心を。


ページトップへ
ページトップへ

ご質問・お問合せ

400大学以上を見てきた中国留学のプロがあなたの疑問にお答えします。ちょっとした疑問もお気軽にどうぞ!

ご職業
中国語レベル
ページトップへ
©since2006「中国留学情報」