中国での生活って、日々バトルです。日本みたいにスムーズにはいきません。その最初のバトルステージが留学生寮です。
例えば、1日30元の部屋で予約を入れていた。寮に着いたらおばちゃんが出てきて、30元の部屋は満室。40元の部屋しか空いてない、という。ここで少なからぬ日本人が「とりあえず」妥協します。しょうがないなぁ、って。とりあえず今日は40元の部屋に入って、明日、事務所に行って相談してみよう。こっちはちゃんと予約してたんだから、きっとなんとかなるよ、って。
甘い!断言します。「なんとかな」りません!
寮に着いたら部屋に連れて行かれた。北向きの部屋だった。ホントは南向きが良いんだけどなぁ。まぁ、今日は疲れちゃったし。明日換えてもらおう。きっと大丈夫だよ。
スゥイ~ト!はちみつてんこ盛り。大丈夫じゃないです!
中国では一度払ったお金は返ってきません。いったん40元で同意して、サインしたんです。相手が予約ミスをしようとなんであろうと、「同意」して、「サイン」したんです。ならば、30元の部屋に換えて、お金を返してあげる義務は相手にはありません。
北向きの部屋で同意したんです。それでOKってサインしたんです。翌日になって南向きが良いなんて。勝手なこと言われても困ります。
え~、それって冷たいじゃん!
いやいや。冷たいんじゃないんです。これがワールドベーシック。日本がぬるいだけです。あうんの呼吸とか、和を以って尊しと為すとか、そんなこと言ってるの、世界で日本人だけです。自分の意見は言う。主張すべきは主張する。おかしいと思うなら徹底的に戦う。同意できないことは絶対に同意しない。これ、日本人の間では少数派かもしれません。ですが、ワールドベーシックです。
主張した者が勝つ。言い換えれば、主張できない者は負ける。つまり、主張できない人はお金でも損をします。
30元の部屋が空いてない。それは大学側のミスです。ならば、その場で留学生事務所に電話してもらって、担当したスタッフを寮まで来させる。30元の部屋を空けさせる。空けられないなら、差額の10元は大学に負担させる。大学が負担しないなら、ミスったスタッフに負担させる。それをイヤだというなら、今から学長室に乗り込んだ上で、警察に通報する。教育部に不正行為として報告する。思いつくことすべて並べて脅す。笑
お金って、体張って守るものですからね。
【今回のまとめ】
1)中国では日本の感覚は通用しない
2)自己主張は生活の最低条件
3)自己主張できない人は損をする