先週からスタート、大学選びの条件を考えるシリーズ。先週は【1クラス人数】について考えました。今週は…
大学選びの条件2:【レベル分け】
初級、中級、高級などなど。クラスが何段階に分けられているかです。言うまでもないことですが、レベル分けが多ければ多いほど、自分に合ったクラスで勉強ができます。もし、初級と中級の2段階しかなかったら。ゼロスタートの初心者クラスか、その大学で一番レベルの高いクラスか。2つしか選択肢がないですよね。中国の大学のクラス分け、一般的にはこんな感じです。
●零起点…ゼロスタートです。このクラスはピンインの読み方、四声から始まります。
●初級…ゼロスタートが終わった段階。街中での簡単な会話などなら、このクラスで十分です。
●中級…本格的な中国語になってきます。文法内容もたくさん出てくる。HSK6級程度を目指すレベルです。
●高級…文法内容は一通りクリア。成語がたくさん出てきたり、ちょっとこなれた言い回しを学んだり。HSK8級またはそれ以上のレベルです。
以上はあくまでも一般論です。もっと細かく分かれている大学もあります。
注意して欲しいのは、◆クラス数が多い、◆レベル数が多い、この2つは意味が違います。クラス数が20クラスあっても、それを4レベルにしか分けてない大学より、5クラスしかないけど、1レベル1クラス、合計5レベルに分けている大学のほうが、自分に合ったクラスを選びやすいですよね。
では、我々日本人はどのクラスに入れば良いのか?
まず、どの大学に行くにせよ、一番下のクラスは避けるべきです。このクラスには必ずゼロスタートの学生がいます。彼らに合わせて漢字の書き方とか、筆順とか、「山」って漢字の意味とか。笑)そんなのに付き合ってたら、我々日本人は退屈でしょうがないですよね。日本で独学でがんばってでも、絶対に一番下のクラスは避けるべきです。
もう一点。必ずしも、自分にピッタリフィットのクラスを選ぶ必要はない。レベルが5段階以上ある大学ならば、あえて、1ランク下のクラスを選ぶのも手です。自分にジャストのクラスを選ぶと、知らない単語や文法項目もそれなりにあります。となると、予習・復習にそれなりに時間を取られてしまう。もし、会話力・聴力強化が重点であるなら、互相学習をする時間が確保できませんよね。
それであえて、ちょっと下のクラスに落として予習・復習の負担を減らす。で、互相学習の時間を確保する。これも一つの手です。最初の1学期目は自分に合ったクラス、またはちょい上のクラスで、文法内容をがんばって詰め込む。2学期目にそのクラスに残留して、互相メインにする。そんなやり方もアリです。
ただ、1点、悩ましい問題があります。先週お話した【1クラス人数】、1クラス人数が少ないのは、主に小規模校です。小規模校は留学生総数が少ないため、レベル数も少な目なんです。だいたいが3レベルです。
1クラス人数とレベル数、どっちを取るか、どのあたりで折り合いをつけるか。これが悩むところなんです。
【今回のまとめ】
1)レベル数が多いほど自分に合ったクラスを選びやすい
2)最下位クラスは絶対に避けるべき
3)1クラス人数が少ない大学は、レベル数も少なめ