多くの留学生が生活の場とする留学生寮。いったいどんなところなんでしょうか?
●部屋のタイプ
1人部屋、2人部屋、3人部屋、ルームシェアタイプなどが、一般的です。ルームシェアタイプっていうのは、例えば3DKの部屋に3人が住んで、キッチンやバストイレを共用するというものです。
●費用
地方など安いところで、1人部屋が1日30元。大都市部になると80元から100元以上です。全国平均では50元です。2人部屋は、だいたい1人部屋の半額です。
●設備
机、椅子、ベッド…この3つはほぼすべての大学であります。テレビ、電話…これもだいたい付いてます。バス・トイレ…一部で共用の大学があります。各フロアに1ヶ所あって、みんなで使うという形です。バスタブ…これがついている大学は少数派です。中国は湯船につかるという習慣がないですから。冷蔵庫、洗濯機…ほとんどの大学で共用です。冷蔵庫が曲者なんですよ。他の人に勝手にジュース飲まれたり、ビールがなくなったり。小さい冷蔵庫は200元も出せば買えますので、買って自室に置くのもアリだと思います。キッチン…これも共用のところが大半です。ガスではなく電磁調理器のところが増えてきました。安全上の問題ですね。散らかってすごい状態になってる大学もあります。
●冷房
ほとんどの大学でエアコンがついています。ついてないのは黒龍江、吉林、内蒙古、新疆、雲南、この5つの省・自治区です。なぜかというと、「夏の気温がそれほど上がらない」、「本当に暑いのは年間で数週間程度」、「しかもその時期は夏休み」。どこの大学の先生も、同じ理由を並べてくださります。そうはいっても30℃以上になる日もあるんですけどね。扇風機でも買ってください。
●暖房
長江より北には「暖気」という暖房設備がついています。オイルヒーターのようなものでして、室温が20℃以上に保たれます。一般に11月中旬から3月中旬まで、黒龍江や吉林では10月中旬から4月中旬まで稼動します。長江より南にはついていません。なおかつ、中国にはストーブやファンヒーターといった石油暖房がない。頼れるのはエアコンだけです。これがちょっとつらいんですよね。
じゃぁ、長江に面した都市はどうなのか?これはバラバラでして。南京はありませんが、武漢はあります。最悪なのが雲南省です。一年中温暖で「春城」と呼ばれる昆明でも、真冬には氷点下に下がる日もあります。エアコンもない。暖気はない。これはつらいものがあります。
【今回のまとめ】
1)寮費は1人部屋で1日50元が平均
2)設備は大学によって大きく異なる