日中間の大きな懸案、歴史認識問題。さて、留学生活に影響してくるのか?私の経験、聞いた話などで言うと、留学中に中国人学生から持ち出される、ということはあまりないようです。特に互相学習の相手とか、やっぱり彼らも気を使いますからね。彼らから持ち出されることは少ないでしょう。むしろ、休みを使って旅行に行き、列車で同じ席だった人に話題を振られたとか。そういったケースの方が多いと思います。
そんな時どうすれば良いか?私はキッチリ語るべきだと思っています。自分の考え方を。もちろん、多少の配慮は必要ですよ。「あの戦争は侵略じゃなくて聖戦だった~」とか。さすがに無遠慮過ぎますよね。けど私で言うと、「A級戦犯の合祀は別として、日本人が靖国に参ることを外国人に干渉される筋合いはない」とか言います。別にそれで怒鳴りあいになったりしません。彼らとしては、めったに会う機会のない日本人に、せっかく会ったのだから聞いてみたい。それが本心だと思います。
逆にマズイのは、興味がないとか、分からないとか。これは良くないです。日本人にとって日中戦争は過去のものです。ですが、中国人にとっては未だ現在のものです。肉親が殺されたって人がまだたくさん生きてて、現代中国人はその人たちの子や孫ですから。その彼らに対して、一方の当事者である日本人が、関心がないし、興味もないから分からない。これはマズイ。それが真実であっても、そう言っちゃダメです。自分が逆の立場だったら腹立つでしょ?
留学中に歴史問題に直面するケースはまれです。ですが、可能性はあります。ですので、最低限の知識は仕入れて、自分なりの考え方は持っておいたほうが良いです。だって中国語を学んで、これから日中の間で生きていくんですからね。日中の間に何があったのか、知っておくべきだと思いますよ。