先生のレベルが高い大学? 「中国留学ゼミナール」

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037:先生のレベルが高い大学?

「先生のレベルが高い大学に行きたい」

「授業内容が良い大学が良い」

「教え方が上手い大学に行きたい」

ほんと、多いんですよ。こういうお問合せ。そりゃそうですよね。どうせ留学するなら、そういう大学に行きたい。思うのは当たり前です。当たり前なんですが…


まず、授業内容について。「中国留学情報」に掲載している大学の、カリキュラムを比較してみてください。実はどの大学もほとんど同じなんです。1週間の授業時間数は20コマ。そのうち、半分弱が「総合」(文法系)、残り半分弱が、会話、聴力、それ以外に閲読か作文。ほぼすべての大学がこの時間配分です。

さらに使用するテキスト。例えば「総合」。北京語言大学出版社が出している、「漢語教程」シリーズか「発展漢語」シリーズ。ほとんどの大学がこのどちらかを使っています。

そもそも、中国における外国人向け中国語教育は、長年にわたり北京語言大学が引っ張ってきました。そのため、北京語言が作り上げた教学方法、いわゆる「語言メソッド」というのが、中国の中国語教育界ではスタンダードとなっています。どの大学も「語言メソッド」をベースに、カリキュラムや時間割を構成し、北京語言が出すテキストを使う。その結果、どの大学もカリキュラムや教学内容に、大した差が出なくなってしまっているんです。


それから教員について。みなさんが中学生の時を思い出してください。例えば数学。教え方が上手い先生もいれば、とんでもなく下手な先生もいましたよね。中国の大学だって同じです。

この道20年のベテランもいれば、大学を出たばかりの新米教員もいます。他学部との兼任の教員もいれば、大学院生のアルバイトもいます。教員すべてが教え方が上手い。そんな大学、論理的にあり得ません。どんな大学に行こうと、上手い先生もいれば、下手な先生もいます。なので、「王先生が良いと聞いて大学を選んだ。けど、王先生は自分の担当にならなかった。」といったことは、ごく普通にあります。

さらに、教員と学生って人対人の付き合いですからね。良いと聞いていたのに、自分とは相性が合わなかったということもあります。


「授業内容で選びたい」、「教員の質で選びたい」。その気持ちは痛いほど良く分かります。ですが、現実問題として、授業内容や教員の質で大学を選ぶことは不可能です。


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