普通話を学ぶなら北京? 「中国留学ゼミナール」

戻る 「中国留学情報」 Home
TOP画像

003:普通話を学ぶなら北京?

「正しい標準語を勉強したいので、北京に留学する。」

これ、よく聞く話です。はてさて、本当にそうなのでしょうか?


中国の標準語は「普通話」と呼ばれます。これは1950年代に作られたものです。中国全土で共通とされる言葉を作ったわけで、いわば、人工言語です。

この際、「発音は北京語を標準とする」と定められました。このため、「普通話の発音=北京語の発音」と理解する人が少なくありません。

ですが、これは正しい解釈ではありません。実は標準とされたのは「北京官話」という政府役人が使う発音体系であって、一般の北京庶民が使う「北京語」ではないのです。

北京語(正しくは、北京訛りの普通話)は巻き舌が強く、er化が顕著なのが特徴です。

例えば、「今日」の意味の「今天(jintian)」は、北京語では「ジル」と発音します。「今天、明天、昨天」を連続すると、「ジル、ミル、ゾル」となります。笑

本当に標準的な普通話が使われているのは、黒龍江省、吉林省の都市部のみと言われています。大連など遼寧省でも何らかの訛りがあります。


いずれにしても、「キレイな普通話を学びたいから北京」というのは、ありえない選択方法です。

もちろん、だからといって北京がダメ、という話ではありません。中国でもっとも大学が集中し、選択肢の幅が広い。交通の便が良い。発達した都市なので、日本人にも暮らしやすい、などなど。北京の良い点は多々あります。


【今回のまとめ】

1)北京の普通話も訛ってる

2)標準語=北京語は間違い

ページトップへ
ページトップへ

ご質問・お問合せ

400大学以上を見てきた中国留学のプロがあなたの疑問にお答えします。ちょっとした疑問もお気軽にどうぞ!

ご職業
中国語レベル
ページトップへ
©since2006「中国留学情報」