前回に続いて、中国語の発音についてです。
「四声」
中国語学習者でしたらご存知でしょう。中国語には1声から4声までの声調があります。
「マー、マー、マー、マー」ってやりましたよね。私も大昔にやりました。笑
よく、「中国語は四声が重要」、「四声を間違うと、中国語はまったく通じない」と言います。これ、ウソです。
日本語で考えてみてください。「はし」。アクセントの位置によって、「橋」や「箸」になります。では、「橋」のアクセントで、「日本人は「はし」を使って食事をする」と、間違ってしゃべったとして、どこの誰が、「あぁ、日本人は橋を使って食事をするんだ!」と思いますか。日本人はガンダムじゃないですよ。笑
中国語も同じです。
例えば、「その上、さらに」を意味する「而且」。正しい声調は「2声+3声」です。
中国西北部で、「而且」を「2声+1声」で発音する人がいました。じゃぁ、その人と私の間で会話が成り立たないのか。そんなことはありません。ちゃんと会話は成り立ちます。
なぜなら、文脈と前後関係がある。
会話には流れがあるわけです。一つ一つの単語が独立して存在するわけではありません。ですから、四声が少々狂っていても、会話が成り立たないなんてことはありません。
有名な笑い話で、「中国の地方都市に留学した日本人が、訛った中国語がうつるのがイヤで、現地の中国人と一切交流しなかった。」というのがあります。
正しい四声が身につくに越したことはありません。ですが、そこまで神経質になる必要はない。
そして、四声の訛りを留学先選びの重要ポイントにする必要もありません。
【今回のまとめ】
1)四声が多少乱れても会話は成り立つ
2)四声の訛りは留学先選びに大きくは影響しない