キレイじゃないとダメなのか? 「中国留学ゼミナール」

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006:キレイじゃないとダメなのか?

いえいえ、女優さんの話じゃありません。笑

普通話、訛り、方言について、長々と引っ張ってきましたが。今回が最後。まとめです。


●中国は、ほぼ全土に方言があります

●中国全土で普通話が通じますが、訛りがあります

●9割以上の中国人が訛った普通話をしゃべります


ここから導かれる答えは2つ。

●キレイな普通話にこだわれば、留学先が限定される

黒龍江省ハルビンと、吉林省長春だけです。


そしてもう1つ。これが重要。

●訛った普通話を聞き取れないと、実用性がない


自分がキレイな普通話をしゃべる。それはそれで大切なことです。ところが、相手の中国人が必ずしもキレイな普通話をしゃべってくれるとは限らない。むしろ、訛ってる人のほうがはるかに多い。

四声がところどころ違う人、反り舌が弱い人、nとngの区別がない人

実用ツールとして中国語を使うとなると、こういった標準じゃない発音で話す人と日々接するわけです。


そのときに、キレイな普通話しか聞き取れない耳で、本当に役に立つのか?

訛った普通話を聞き取る能力、つまり、●文脈や前後関係から訛った部分を類推する。この能力が絶対不可欠だと私は思っています。

そして、逆説的ですが、この能力は、ある程度訛った地域の方が鍛えられる。


ついでにもう一つ。日本人が中国に留学して、キレイな発音を身につけたとしましょう。で、●日本人が話すキレイな中国語、と、●広東人が話す訛った中国語。どちらの方が通じると思いますか? どちらの方が中国語らしく聞こえるでしょうか?

日本で活躍する外国人タレントを想像してください。みなさん、日本語がお上手です。けど、やっぱり妙な日本語でしょ。笑


私は標準的な普通話、キレイな発音を否定しているわけではありません。ですが、広東人が話す、広東訛りの普通話で十分通じるんです。ならば、キレイな普通話にそこまでこだわる必要はない。

日本人は多分に完璧主義の傾向があります。ですが中国語というのは、そこまで完璧を追求しなくても通じる言語です。「キレイ」であることを求めるあまり、他の条件を後回しにしてしまうのはもったいない。


キレイな普通話であることは、少なくとも、留学先選びの第一条件にはなりえません。


【今回のまとめ】

1)中国全土どこでも訛ってる

2)訛った普通話を聞き取れないと実用に耐えない

3)普通話は留学先選びの第一条件にはなりえない

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