前回まではクラス環境を中心に考えてきました。今回からは学習環境を考えていきましょう。
大学選びの条件5:【選択科目】
留学したらどんな授業科目があるのか。主なものは…
●総合…文法が中心です。精読とよぶ大学もあります。
●口語…これは会話の授業。
●聴力…ヒアリングですね。
●閲読…長い文章を読みます。
●写作…作文の授業です。
これらのお勉強系の科目は、ほとんどの大学で午前中に行われます。
そして、午後。選択科目が行われます。これらは自由参加で、授業料は無料の大学が多いです。どんな科目があるかというと…
●太極拳
●書道
●絵画(鑑賞ではなく自分で描く)
一番多いのがこの3つです。他には
●二胡
●中華料理
●映画鑑賞
変わったところでは「京劇」なんてのもあります。
以上に挙げたのは文化系、趣味系の科目ですが、
●HSK補講
●発音矯正
●上海語・広東語
●古代漢語
また、最近では「英会話」なんて科目を作る大学も出てきました。
こういった選択科目も魅力の一つですよね。趣味で二胡を習ってみたり、中国語をさらに勉強してみたり、欲張って英語にも挑戦してみたり。選択科目を大学選びの条件の一つにするのもアリでしょう。
注意点が2つあります。
まず第一に、☆選択科目が揃っているのは大規模校。ある程度の人数がいないと開講できませんよね。小規模校では選択科目がないところも多いです。
第二に、☆選択科目が開講されるかは、新学期になってみないと分からない。二胡の選択科目を開講しようとした。ところが、受講希望者が2人しかいなかった。この場合、二胡の授業はなくなります。このあたり、中国ってドライです。たった2人だけのために、お金を払って先生を雇ったりしません。
ですから、大規模校の太極拳みたいに、ある程度の受講者が見込まれる科目はほぼ毎学期開講されます。
ですが、小規模校の場合、ふたを開けてみないと分からない。去年は発音矯正の選択科目があった。それに魅力を感じて、その大学を選んだ。ところが、行ってみたら希望者不足で開講されなかった。そうなる可能性は十分あります。
【今回のまとめ】
1)選択科目は大規模校が充実している
2)小規模校では新学期が始まってみないと分からない