今までは大学選びのポイントを個別に見てきました。今回からは今までのポイントを別の切り口で見ていきます。みなさんの頭の中も整理してみてください。
さて、今回取り上げる大規模校というのは語学留学生だけで数百人を超える規模の大学です。大規模校には次のようなメリットがあります。
●知名度がある
もちろん、知名度があるから授業が良いとは限りません。ですが、子供を送り出す親としては安心できます。安心の根拠はないんですけどね。笑)特に学生の方は親の同意が取りやすくなります。
●留学生に慣れている
なにせ毎学期、数百人を迎え入れるわけです。スタッフがみんな慣れてますので、現地での入学手続きなどもスムーズです。また、日本人の扱いにも慣れています。
●日本人が多い
日本人が少なすぎると心細いある程度いたほうが気の合う友達を見つけやすいこういった方には大規模校のほうが合っています。
●クラスのレベル分けが多い
最低でも5段階、多いところでは10段階以上あります。多ければ多いほど、自分に合ったクラスを選べます。
●選択科目が多い
選択科目はある程度の人数が集まらないと開講されません。大規模校は常に留学生が多いので、多くの選択科目がコンスタントに開講されます。また、太極拳などの文化系の科目以外に、発音矯正や商務漢語など教科系の科目も充実しています。
●留学生の国籍が多い
多い大学では100カ国以上から留学生が来ています。ただし、留学生に占める比率とは一致しません。確かに100カ国から来ているけれど、日韓で学生の8割を占めるという場合もあります。
●提携関係
大規模有名校の場合、日本の大学と提携関係を結んでいたりします。単位認定制度があって休学扱いにならなかったり、学費や寮費を免除される場合もありますので、大学生の方にはメリットが大きいです。
下記は大規模校のメリットとは言えません。
●歴史が古い
歴史が長いことと、語学教育の成果に関連はありません。歴史の中で経験やノウハウを蓄積していること、そしてそれらを全教員が共有してないと無意味です。
●教師が優秀
大規模校、有名大学、偏差値の高い大学だからといって、中国語を教える教師すべてが優秀とは限りません。どんな大学でもベテラン教師もいれば、新人教師、他学部からの応援、大学院生のアルバイトもいます。これは、大規模校、小規模校、共通の問題です。
【今回のまとめ】
1)大規模校は留学生に慣れている
2)レベル分け、選択科目の多さがメリット
3)「大規模校=授業が良い」は根拠が無い