前回、前々回と、大学選びの基準にならない条件を話してきました。今回は、基準となる条件です。ズラッと並べます。
●1クラス人数
少なければ少ないほど、発言機会が増え、質問もしやすくなります。理想は平均5人以下。最低でも15人以下はキープしたいラインです。
●レベル分け
多いほど自分に合ったクラスが選びやすくなります。
●日本人の人数
これは人によって基準が異なります。「1人もいないところで日本語を一切使わない」、「多すぎるのは困る」、「たくさんいた方が楽しい」。自分にとって何%くらいが良いのか。基準を定めてください。
●国籍構成
特定の国出身の学生が多すぎると、授業中にその国の母語が飛び交いだします。いろんな国の学生と交流したいというならば、国籍構成が豊富な大学のほうが良いですよね。
●選択科目
太極拳や書道のほか、発音矯正など勉強系の科目を設定している大学もあります。
●HSK補講
選択科目の一つです。HSKの対策授業をやってくれます。ただし、スーパー大規模校を除いて、普通は1クラスだけです。様々なレベルの学生が入り混じった集合授業。私はあまり価値はないと思っています。自分で問題集を買って勉強して、分からないところを先生に聞きに行く。その方が時間効率ははるかに良いです。
●日本語学科の有無
互相学習相手を見つける上での重要ポイントです。同じキャンパスにあるのかも要チェック。
他にも、「寒いところは苦手」、「現地採用の就職活動をしたい」、「日本に帰りやすい場所が良い」などなど。人によっていろんな基準があるでしょう。
重要なのは、「条件に優先順位をつける」ことです。
すべての条件を満たす大学なんて皆無です。「小規模校は1クラス人数は少ないけれど、小規模ゆえにレベル分けも少ない」といったように、両立しにくい条件もあります。どの条件を重点とし、どの条件で妥協するのか。この視点も重要です。
【今回のまとめ】
1)大学選びの条件を明確にする
2)すべてを満たす大学はない
3)条件に優先順位をつける