「地方の方が物価が安い。だから地方大学に留学した方が節約できる!」 う~ん、どうなんでしょうね。安いとしてどれくらい違うのでしょうか? 今回は、都市部と地方区でのコスト差を見てみましょう。(1学期語学留学した場合です。)
まず学費。確かに都市部の方が高いです。上海、北京などで、1学期平均9,000元程度です。地方区はかなり差があります。安いところでは5,000元代もあります。平均では7,000元くらいです。
次に寮費。1人部屋に住んだとしましょう。都市部は1日80元くらい。地方では40元くらいで済みます。
生活費。実はこれ、そこまで極端には差が出ません。学食や大学近所の安い食堂で食べる場合、倍も違うなんてことはありません。光熱費も地方差はそこまで極端ではない。バス代は1回乗って1元か2元。10回乗っても10元しか差が出ません。
地方の方が高くなる費用項目が1つあります。それは、日本からの渡航費です。北京、上海は便数が多いので競争原理が働きます。ディスカウントチケットが出てきます。
ところが、地方空港は日本からの直行便が少ない。ディスカウントが起こらなかったり、値下げ額が少なかったり。さらに、直行便がない場合は中国で国内線へ乗り換え。そのため、大都市よりも地方都市のほうが渡航費は高くなる傾向があるんです。
で、これらすべてひっくるめて、どれくらい変わってくるのか? 私の試算では、●地方の方が1学期あたり15万円安い、です。
問題は、この15万円をどうとらえるかです。
留学後の現地就職を考えている人の場合、就職口が多い大都市を選んだ方が良いかもしれない。面接などで何度も行ったり来たりは大変ですから。
また、留学なんて一生に一度あるかないかのイベント。ならば、15万円のコスト差を無視しても、行きたい大学に行った方が良いかもしれない。
大都市に特にこだわりがないならば、地方で15万円節約するのも手でしょうし。
みなさんにとってはどうですか?
【今回のまとめ】
1)地方の方が1学期あたり15万円安い
2)この15万円をどうとらえるかは熟考が必要