前回は留学エージェントの役割のうち、
1.留学情報の提供
2.留学手続きの代行
について考えました。
結論は、
1)留学情報はエージェントを利用して集めるべき
2)社会人は留学手続きの代行を利用した方が良い
3)大学生はケースバイケース
でした。
今回は留学エージェントの役割のうち、3.国内で提供するサービス、について考えます。これには次のようなものがあります。
1.チケットの手配
2.ビザ申請の代行
3.海外保険の斡旋
4.出発前の説明会等
このうち、4.は価値があると思います。行く前に不安を少しでも減らせますので。ただ、行けば行ったでなんとかなるのが留学ですので、なければないで致命的な不具合があるというわけではありません。
1.チケットの手配
これは留学エージェントがどんな旅行会社と組んでいるかによります。複数の格安チケット業者と組んでいて、常にその複数の業者を競り合わさせる、つまり、見積もり合戦をさせているならば、かなり安いチケットを得ることができます。逆に特定の大手旅行代理店と組んでいて、常にその代理店からチケットを手配しているのならば、競争が起こりませんからチケット価格は下がりません。
安いチケットを確実に得る方法は次のようなものです。まず、格安チケットの比較サイトで安い業者を10社ほどピックアウトします。そしてその業者に希望する条件をメールで伝える。2月25日前後出発の関空→西安、のように。そうすれば業者が一番安いチケットを探してくれますので、10社の中で一番安い業者に決めれば良いだけです。
ただ、そこまでの時間が取れない、多少の価格差は目をつぶるということならば、留学エージェントに丸投げするのも良いと思います。
2.ビザ申請の代行
一般に留学で申請するのはFまたはXビザです。これは個人申請できます。大使館に払う申請手数料は3000円です。時間のない方や遠隔地にお住まいの方は、ビザ申請代行の業者を利用することになります。安い業者で申請料込みで6000円程度です。
申請と受取りで大使館に2往復することになりますので、片道の交通費が750円を超える場合も、代行業者を利用した方が安くつきます。ビザ申請を6000円以下で代行しているエージェントはありません。ですから、エージェントを利用するとコストアップになります。
3.海外保険の斡旋
以前にも説明しましたが、おさらいの意味でもう一度。海外保険のうち、留学保険などセットになっている保険は、非常に割高になるものが多いです。飛行機が飛ばなかった場合のホテル代の補償のように、使う可能性が極端に低い補償が入っていたり、死亡保障が5000万円など、必要以上の補償内容になっているためです。
これを節約するのが、保険のバラ掛けです。必要な補償項目に絞り、必要な補償金額に抑えることで、海外保険の費用を低減することができます。
留学エージェントが斡旋する海外保険については、このバラ掛けができるかを確認するのが堅実です。もしできるのならば、絶対に利用すべきです。逆にそれができないならば、バラ掛けができる保険代理店を探したり、セット商品でもいろんな代理店から資料を集め、お得な商品を探すべきです。
【今回のまとめ】
1)チケットはインターネット利用で安く買える
2)ビザは個人申請または代行業者の利用がおトク
3)海外保険はバラ掛けが安くつく