前回に続いて現地サポートについてです。今回は到着翌日のサポートを考えます。到着翌日のサポートには次のようなものがあります。
●大学周辺の案内
●銀行口座の開設
●携帯電話の購入・契約
エージェントによって内容に差がありますが、だいたい2~3万円程度です。
このサポートですが、私はまったく必要ないと考えています。サポートすべきではないというのが私の本音です。
まず、大学周辺の案内ですが、どこを案内してくれるかというと、郵便局や銀行、スーパーがどこにあるか、といったものです。自分で散歩すりゃ良いでしょ?笑
小学生のガキンチョじゃないんですから。自分でうろちょろ歩き回れば良いんですよ。歩いてるうちに、地図が欲しいなぁ、となります。きっと。じゃぁ、適当なお店に入って、地図があるか?と、片言の中国語と筆談で聞けば良いんです。到着直後ですから、生活用品を買いにスーパーに行きたい。まずは寮にいる他の学生に聞いてみれば良い。または寮の管理人に聞いてみるのも良いでしょう。間違いなく問題は解決します。
とてもじゃないですが、お金を払って人に教えてもらうようなことではないです。それどころか、これが学びの機会を奪っています。片言のやり取りで大変なのは大変ですよ。ですがそれを通じて単語を覚え、聴力を鍛え、会話力を養うわけです。せっかくの学びの機会なのに、わざわざお金を払ってその機会を失う。私には理解できません。
銀行口座の開設、携帯電話の購入も同様です。例えば、前学期からいる留学生に聞いたり、他の留学生に尋ねてみたり。いくらでも解決の方法があります。特に携帯電話は誰もが必要に感じます。ですから、新学期が始まると、必ずクラスの中で、「どこで買うの?」「どうやって買った?」というやり取りが起こります。で、クラスメートに教えてもらったり、クラスメート達と一緒に買いに行ったり。銀行口座の開設も携帯の購入も絶対にできるんです。
「中国留学情報」のお客様は、みなさんかなりマニアックな大学に行かれます。日本人が1人もいないとか、留学生が自分以外1人もいないとか。それでもみなさん、クラスメートと助け合ったり、日本語学科の学生についてきてもらったり、なんだかんだして1人残らず問題解決されています。
私、思うんですが、こういうことを通して言葉が身についていくだけでなく、中国人の行動傾向を実体験したり、中国のやり方に慣れていったりするのではないでしょうか?大学の近所を見てまわる、銀行口座を開設する、携帯電話を買う、すべて学びの機会なんです。その機会を我々留学業者がお客様から奪い、自らの収益に換えてしまう。これってやっぱりおかしいんじゃないかなぁ…
まぁ、それらが面倒って方もいらっしゃるでしょうから、そういった方向けのサービスってんなら、それはそれでアリなんでしょうが。
【今回のまとめ】
1)大学周辺は自分で散歩すれば良い
2)銀行口座、携帯購入は自分でできる
3)中国ではすべての経験が学びの機会