エージェントは悪徳なのか? 「中国留学ゼミナール」

戻る 「中国留学情報」 Home
TOP画像

036:エージェントは悪徳なのか?

前回まで5回に渡って、留学エージェントの利用価値について考えてきました。いささかネガティブな内容が多かったのですが、最後に留学エージェントの存在意義に関して語りたいと思います。


Yahoo!知恵袋など、掲示板サイトを見ると、「留学エージェントはどこも悪徳商人だ」、「手続き代行などぼったくり行為だ」、「だまされないように自分でやったほうが良い」などの書き込みが目立ちます。この契機となったのは、昨年9月に起こった、ゲートウェイ21の倒産です。

大手留学エージェントだったゲートウェイ21は、学費、寮費などを事前に留学予定者から集め、留学先の大学などに支払っていました。ところが経営が悪化したため、これら留学予定者から集めたお金を、人件費など会社の運営資金に流用しましたが、最終的に資金に行き詰まり、倒産に至りました。集めたお金は留学先には支払われず倒産したわけで、留学予定者への返金もなく、千人を超える人が留学できなくなったり、留学途中での帰国を余儀なくされました。これ自体は決して許されるものではなく、同じ留学業者として私も憤りを感じます。しかし、だからといって、留学業者すべてが悪徳という話にはなりません。

確かにたちの悪い業者はいます。営業が強引であったり、カウンセリングに行っただけなのに、契約書にサインを求められたといった話もいまだに聞きます。ですが、ほとんどの業者はまともな商売をしていますし、特に現場のカウンセラーの多くはマジメに誠実にカウンセリングをしています。強引に契約を迫るカウンセラーがいるのも事実ですが、これはノルマ制や、給与を歩合制にしている経営者の問題で、決して個々のカウンセラーが悪徳なわけではありません。


また、実際に留学した方で、「留学手続きは自分でもできる。頼んで損をした。」、「こんな簡単な手続きで数万円も取るなんてぼったくりだ。」という書き込みをされる方もいます。ですが、果たして本当にそうなのでしょうか?自分でできるというのは、実際に行ってみたから言える話です。日本にいるときは、その方法が分からなかった。だからこそ、業者に頼んだわけです。分からない方法の部分を、知識と経験でフォローする。それで対価をもらうのがどこが悪徳なのか?

また、我々業者が手続きをできるのは、手続きの方法など経験、ノウハウの蓄積があり、それ以前に、中国語が話せるからです。経験、ノウハウの蓄積にはそれなりのお金をかけていますし、留学など自己投資をしたからこそ、中国語を話せるのです。書類のやり取りなどには大したお金はかかっていません。ですが、それ以前に膨大な投資が行われているのです。


確かに、悪質な業者がいることは否定しません。しかし、すべてが悪徳なわけではなく、実際にはほとんどがまともな業者です。また、留学エージェントがいるからこそ、時間のない人、言葉がまったく分からない人も、留学という夢を実現できるわけですし、各大学についての詳しい情報などは、留学エージェントがこの世からなくなった瞬間に、ネット上で得ることは不可能になります。

留学エージェントは上手に使うべきものであり、悪徳だと避けてよけるものではありません。良いエージェント、自分に合ったエージェントを選び、上手に付き合うべきものだと私は思います。


【今回のまとめ】

1)留学エージェントすべてが悪徳ではない

2)良いエージェントと上手に付き合うべき

ページトップへ
ページトップへ

ご質問・お問合せ

400大学以上を見てきた中国留学のプロがあなたの疑問にお答えします。ちょっとした疑問もお気軽にどうぞ!

ご職業
中国語レベル
ページトップへ
©since2006「中国留学情報」