現地調査日:2010年11月23日
最終更新日:2011年11月09日
※11年秋学期実績:11年11月09日更新
#1 月一定度数まで無料
以下、10年11月26日掲載
●広西自治区南部の欽州市にある師範学校を前身とする総合大学。自治区首府の南寧市からは高速バスで2時間弱。街の中心部は車で10分もあれば走り抜けてしまえるような規模である。南シナ海に近い南国で、気温は真冬でも5度程度までしか下がらない。取材時は11月下旬であったが、半袖姿の市民も見かけるほどであった。
●1973年に3年制の師範学校として創設されたのち、2006年に4年制総合大学となった。現在では学科の半数弱が理工系である。学生数は1万1千人であるが、3割ほどの学生は市内の別キャンパスにいる。このため、留学生が学ぶ本部キャンパスは非常にこじんまりとしている。
●学生の大半は広西自治区出身で、農村から出てきた学生が多い。学生同士の会話は広東語ベースの広西方言が主である。普通話はもちろん話せる。
●留学生の受入れは2007年に開始した。一時ベトナムからの留学生が在籍した時期もあったが、現在ではタイの提携大学の中国文学専攻の学生が毎学期10人前後在籍するのみである。日本人は過去に在籍したことはない。
●タイからの学生は主に中級レベルであり、中国語以外に中国経済なども含んだ専用のカリキュラムを組んでいる。初級または高級レベルの学生が来た場合は、別途クラスを設けるとのこと。また、中級レベルの学生が来た場合は、中国語など共通科目は同じクラスで受講し、それ以外は別扱いで授業を行うとのこと。
●ただし、語言留学生の場合、学費は1学期5,000元、1年8,000元で、授業数は週16コマとなる。平均的な20コマに換算した場合、それぞれ6,250元、10,000元となるので、全国平均と比較すれば割安である。
●外国語学部はあるが日本語学科はない。外国語学部の学生の多くが第二外国語で日本語を選択しているほか、対外漢語専業(外国人向け中国語教員養成課程)もあり、さらに市内に日本人がいないため興味本位で集まってくる学生も期待できるので、互相相手の確保に不自由することはないだろう。
●留学生寮は上がベッド、下が机の2段ベッドのようなものが4つ並ぶ4人部屋だけである。小さな扇風機があるだけでエアコンはない。大学側は猛暑は夏休みの時期だけと言っているが、1年を通して湿度が80%前後であり、緯度的にもベトナム北部と変わらないような地域である。日本人としては初春から晩秋にかけてはそれなりの暑さを覚悟した方が良い。
●その分、寮費は月額250元と極端に安い。学費の安さ、地方都市ゆえの物価の安さなどもあり、できるだけ低コストで留学したいという向きには良いだろう。
●寮ではタイからの留学生と同室になる。彼らは主に20歳前後であるため、30歳前後以上の社会人留学生の場合、人によっては距離の取り方に苦労するかもしれない。あくまでも人によるが。
●大学は市の西郊にあるが、中心部まではバスで10分ほどである。市内には大型のスーパーが3件あり、一通りのものが手に入る。日本料理店は市内になく、日本の食材も売られていない。地方都市への留学で日本並みを求めること自体に無理があり、どうしても食べたければ週末に南寧まで出ればよい話。
●いわゆる田舎の小規模校で、タイ人学生と同じ科目を除くと少人数クラスで、特に初級、高級クラスはかなりの確率でマンツーマンとなる。日本人が1人もいない環境で、中国人学生との交流もしやすい。
●エアコンがないなど不便な面もあるにはあるが、その代わりコストは大幅に抑えられる。少人数クラスで且つ中国語以外に使いようがない生活で、実戦的な聴力、会話力を短期間に身に付ける環境としてはかなり恵まれていると言えるのではないか。
※欽州学院のカリキュラム、費用見積り、写真などはPCサイトをご覧ください。
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以下、10年11月26日掲載
●広西自治区南部の欽州市にある師範学校を前身とする総合大学。自治区首府の南寧市からは高速バスで2時間弱。街の中心部は車で10分もあれば走り抜けてしまえるような規模である。南シナ海に近い南国で、気温は真冬でも5度程度までしか下がらない。取材時は11月下旬であったが、半袖姿の市民も見かけるほどであった。
●1973年に3年制の師範学校として創設されたのち、2006年に4年制総合大学となった。現在では学科の半数弱が理工系である。学生数は1万1千人であるが、3割ほどの学生は市内の別キャンパスにいる。このため、留学生が学ぶ本部キャンパスは非常にこじんまりとしている。
●学生の大半は広西自治区出身で、農村から出てきた学生が多い。学生同士の会話は広東語ベースの広西方言が主である。普通話はもちろん話せる。
●留学生の受入れは2007年に開始した。一時ベトナムからの留学生が在籍した時期もあったが、現在ではタイの提携大学の中国文学専攻の学生が毎学期10人前後在籍するのみである。日本人は過去に在籍したことはない。
●タイからの学生は主に中級レベルであり、中国語以外に中国経済なども含んだ専用のカリキュラムを組んでいる。初級または高級レベルの学生が来た場合は、別途クラスを設けるとのこと。また、中級レベルの学生が来た場合は、中国語など共通科目は同じクラスで受講し、それ以外は別扱いで授業を行うとのこと。
●ただし、語言留学生の場合、学費は1学期5,000元、1年8,000元で、授業数は週16コマとなる。平均的な20コマに換算した場合、それぞれ6,250元、10,000元となるので、全国平均と比較すれば割安である。
●外国語学部はあるが日本語学科はない。外国語学部の学生の多くが第二外国語で日本語を選択しているほか、対外漢語専業(外国人向け中国語教員養成課程)もあり、さらに市内に日本人がいないため興味本位で集まってくる学生も期待できるので、互相相手の確保に不自由することはないだろう。
●留学生寮は上がベッド、下が机の2段ベッドのようなものが4つ並ぶ4人部屋だけである。小さな扇風機があるだけでエアコンはない。大学側は猛暑は夏休みの時期だけと言っているが、1年を通して湿度が80%前後であり、緯度的にもベトナム北部と変わらないような地域である。日本人としては初春から晩秋にかけてはそれなりの暑さを覚悟した方が良い。
●その分、寮費は月額250元と極端に安い。学費の安さ、地方都市ゆえの物価の安さなどもあり、できるだけ低コストで留学したいという向きには良いだろう。
●寮ではタイからの留学生と同室になる。彼らは主に20歳前後であるため、30歳前後以上の社会人留学生の場合、人によっては距離の取り方に苦労するかもしれない。あくまでも人によるが。
●大学は市の西郊にあるが、中心部まではバスで10分ほどである。市内には大型のスーパーが3件あり、一通りのものが手に入る。日本料理店は市内になく、日本の食材も売られていない。地方都市への留学で日本並みを求めること自体に無理があり、どうしても食べたければ週末に南寧まで出ればよい話。
●いわゆる田舎の小規模校で、タイ人学生と同じ科目を除くと少人数クラスで、特に初級、高級クラスはかなりの確率でマンツーマンとなる。日本人が1人もいない環境で、中国人学生との交流もしやすい。
●エアコンがないなど不便な面もあるにはあるが、その代わりコストは大幅に抑えられる。少人数クラスで且つ中国語以外に使いようがない生活で、実戦的な聴力、会話力を短期間に身に付ける環境としてはかなり恵まれていると言えるのではないか。
※欽州学院のカリキュラム、費用見積り、写真などはPCサイトをご覧ください。