現地調査日:2007年12月17日
最終更新日:2010年05月13日
※10年春学期実績:10年05月13日更新
以下、06年11月28日掲載
●杭州からバスで2時間半の金華市にある。中国では金華ハムで有名。地方の中規模都市であり、必要なものは一通り揃っており、大都市のように騒がしいわけでもない。落ち着いて集中して勉強するには良い環境だろう。
●留学生を管理するのは国際文化与教育学院である。特徴的なのは、この学院が対外漢語専業(外国人に中国語を教える教員を養成するコース)の中国人学生も管理している点にある。1つの学院が留学生と、留学生に中国語を教える教師の卵の双方を管轄している。
●これをうまく活かして、学院主導で日中双方の学生が参加する活動を開催したり、来たばかりの留学生に生活サポートの中国人学生を紹介したりしている。中国人学生側としても将来の自分の生徒となる留学生との交流は生きた実地研修となりメリットがある。
●対外漢語専業を持っている師範大学は少なからずあるが、それを留学生の教学に活かしている大学は華南師範など一部の大学に限られている。この大学はメリットを上手に活用している数少ない事例といえる。
●教務面での特徴として、4週間ごとにミニテストを実施していることが挙げられる。会話を除く3教科合計で1時間ほどと短いものであるが、これを使うことで、学生に定期的に総復習をする機会を与え、同時に教員スタッフもこまめなサイクルで学生の理解度、弱点などを把握できるようにしている。
●零起点班以外の3クラスはすべて金曜日の3・4コマ目に授業が入っていない。この時間は中国人学生の授業を自由に受けてよいことになっている。中国語の授業以外にも、文系、理系、体育系など学内で行われているすべての授業を受講できる。
●また、金曜に限らず毎日午後の授業を自由に受けて良い。授業が始まる前にその授業の担当教官に一言声をかけるだけでよいとのこと。ある程度のレベルに達していれば、ヒアリング能力を鍛える絶好のトレーニングの場になるだろう。
●近年、中国では学生数の大幅な増加に伴い改築を行う大学が非常に多い。その際、中国人学生は郊外の新キャンパスに移り、留学生だけが市内の旧キャンパスに残るケースが少なからずある。大学側としては便利な市内のキャンパスを留学生に提供するという配慮なのだろうが、結果的に中国人学生との交流機会が失われ、特に相互学習の相手が極端に探しにくくなっている。
●この大学では学生数の増加に対して、旧キャンパスを拡大するという方法で対処したため、新しいキャンパスで勉強しつつ、中国人学生と隔離されずにも済んでいる。
以下、07年12月30日加筆
●08年秋学期から新しい留学生寮を供用予定。現在の寮も残して併用する。
●先述の通り、この大学の留学生部は対外漢語専業や外国語学部日本語学科とつながりを持っている。これを活かして、留学してくる日本人には互相学習の相手を必ず紹介することを保証すると海外部の総責任者が言明している。中国人はよほどのことがない限り「保証」という単語を使わない。まず間違いなく互相相手を紹介してもらえるだろう。
以下、08年04月12日加筆
●08年春学期に初めての日本人留学生が誕生したが、まだ4人と全体の一割にも満たない。
●1クラス平均人数が10人以下に抑えられていながら、クラスが6段階と多く設置されている。日本語学科も同キャンパス内にあるため互相相手を確保しやすいなど、非常に条件が整っている。
以下、08年10月30日加筆
●08年秋学期は先学期に比べ、留学生数が5割増えたにもかかわらず、クラスは1クラスしか増設されていない。このため、1クラス平均人数は15人を超えた。5割増えて1クラスのみの増設というのは少なすぎる。
以下、09年04月30日加筆
●09年春学期は留学生総数140人の出身国が46カ国に及んでいる。これといって多数派を占める国が無いのは良い点。
●1クラス増設されたため、1クラス平均人数は13.6人と改善された。
※浙江師範大学のカリキュラム、費用見積り、写真などはPCサイトをご覧ください。
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以下、06年11月28日掲載
●杭州からバスで2時間半の金華市にある。中国では金華ハムで有名。地方の中規模都市であり、必要なものは一通り揃っており、大都市のように騒がしいわけでもない。落ち着いて集中して勉強するには良い環境だろう。
●留学生を管理するのは国際文化与教育学院である。特徴的なのは、この学院が対外漢語専業(外国人に中国語を教える教員を養成するコース)の中国人学生も管理している点にある。1つの学院が留学生と、留学生に中国語を教える教師の卵の双方を管轄している。
●これをうまく活かして、学院主導で日中双方の学生が参加する活動を開催したり、来たばかりの留学生に生活サポートの中国人学生を紹介したりしている。中国人学生側としても将来の自分の生徒となる留学生との交流は生きた実地研修となりメリットがある。
●対外漢語専業を持っている師範大学は少なからずあるが、それを留学生の教学に活かしている大学は華南師範など一部の大学に限られている。この大学はメリットを上手に活用している数少ない事例といえる。
●教務面での特徴として、4週間ごとにミニテストを実施していることが挙げられる。会話を除く3教科合計で1時間ほどと短いものであるが、これを使うことで、学生に定期的に総復習をする機会を与え、同時に教員スタッフもこまめなサイクルで学生の理解度、弱点などを把握できるようにしている。
●零起点班以外の3クラスはすべて金曜日の3・4コマ目に授業が入っていない。この時間は中国人学生の授業を自由に受けてよいことになっている。中国語の授業以外にも、文系、理系、体育系など学内で行われているすべての授業を受講できる。
●また、金曜に限らず毎日午後の授業を自由に受けて良い。授業が始まる前にその授業の担当教官に一言声をかけるだけでよいとのこと。ある程度のレベルに達していれば、ヒアリング能力を鍛える絶好のトレーニングの場になるだろう。
●近年、中国では学生数の大幅な増加に伴い改築を行う大学が非常に多い。その際、中国人学生は郊外の新キャンパスに移り、留学生だけが市内の旧キャンパスに残るケースが少なからずある。大学側としては便利な市内のキャンパスを留学生に提供するという配慮なのだろうが、結果的に中国人学生との交流機会が失われ、特に相互学習の相手が極端に探しにくくなっている。
●この大学では学生数の増加に対して、旧キャンパスを拡大するという方法で対処したため、新しいキャンパスで勉強しつつ、中国人学生と隔離されずにも済んでいる。
以下、07年12月30日加筆
●08年秋学期から新しい留学生寮を供用予定。現在の寮も残して併用する。
●先述の通り、この大学の留学生部は対外漢語専業や外国語学部日本語学科とつながりを持っている。これを活かして、留学してくる日本人には互相学習の相手を必ず紹介することを保証すると海外部の総責任者が言明している。中国人はよほどのことがない限り「保証」という単語を使わない。まず間違いなく互相相手を紹介してもらえるだろう。
以下、08年04月12日加筆
●08年春学期に初めての日本人留学生が誕生したが、まだ4人と全体の一割にも満たない。
●1クラス平均人数が10人以下に抑えられていながら、クラスが6段階と多く設置されている。日本語学科も同キャンパス内にあるため互相相手を確保しやすいなど、非常に条件が整っている。
以下、08年10月30日加筆
●08年秋学期は先学期に比べ、留学生数が5割増えたにもかかわらず、クラスは1クラスしか増設されていない。このため、1クラス平均人数は15人を超えた。5割増えて1クラスのみの増設というのは少なすぎる。
以下、09年04月30日加筆
●09年春学期は留学生総数140人の出身国が46カ国に及んでいる。これといって多数派を占める国が無いのは良い点。
●1クラス増設されたため、1クラス平均人数は13.6人と改善された。
※浙江師範大学のカリキュラム、費用見積り、写真などはPCサイトをご覧ください。