現地調査日:2012年05月29日
最終更新日:2012年11月20日
※12年秋学期実績:12年11月20日更新
※12年11月20日更新
以下、10年11月25日掲載
●四川省南部の楽山市にある師範系大学。楽山は中国を代表する文学者である郭沫若の出身地として知られるほか、世界遺産の楽山大仏でも有名である。四川省都の成都からはバスで2時間ほど。
●1978年に3年制の楽山師範専科学校として創設され、2000年に4年制本科大学に改組された。留学生の受け入れは2001年から開始した。
●海外の大学や留学業者とのつながりがまったくなく、留学生の多くは市内の小中学校で英語を教えていた元外国人教師や、四川省内の他校からの転校組がほとんどである。日本人は過去に1人しか在籍したことがない。
●元英語教師や四川の自然環境に興味を持った定年退職者などが中心であるため、年齢層は非常に高い。若い学生ばかりでは気が引けるという留学希望者には良いだろう。
●語学留学生は毎年10人前後で、これに対しほぼ毎学期3クラスを開設している。このため、1クラス平均人数は常に1桁である。
●授業時間数は週12~14コマと、普通の大学に比べるとかなり少ない。その代わり留学生事務所に申請すれば、対外漢語専業(外国人向け中国語教師の養成課程)の2・3年生の学生が毎週2~4コマ、無料でマンツーマン授業をしてくれる。
●また、同じキャンパス内に外国語学部日本語学科があり、地方の小規模校としては異例の400人が在籍している。このため、相互学習相手の確保にはまったく困らない。授業時間数の少なさは、マンツーマンや互相学習で十分補えるのではないか。
●授業は午前3コマ、午後3コマと変則的である。曜日によっては午前と午後に授業がまたがることになり、午後の時間を有効に使いにくくなっている。この点については今後の改善を期待したい。
●中国人学生は15,000人が在籍しており、その過半が四川省、重慶市出身である。このため、通常の学生同士の会話、また、市内の一般市民の会話はすべて四川語である。学生は標準的な普通話を話すが、一般市民の普通話はかなり訛りがある。
●ただ、中国はほぼ全土で訛りがあり、中国に留学する以上、訛りから逃れることはできない。また、授業と互相学習を中心とした生活を過ごす限り、学外に出る機会はそれほどなく、出ても一般市民との会話は料理の注文と値段を聞くくらいである。1日24時間の数%にも満たないやり取りが中国語習得に影響すると考えるのは非科学的。
●仮に四川訛りが身についたとして、それが実戦ツールとしての中国語にどれほど影響するというのか。関西人が話す関西訛りの標準語と、アメリカ人が話す外人訛りの標準語、どちらの方が日本国内で通用するか。冷静に考えれば分かる話で、四川訛りの標準語を完璧にマスターできれば、中途半端な外人中国語より中国国内でははるかに役に立つ。訛りについては日本人特有の完ぺき主義を捨てるべき。
●四川というと辛い四川料理をイメージしてしまうが、四川人が毎日辛いものだけを食べているというわけではない。辛くない料理ももちろんあるし、個人的には湖南省より辛くないように感じた。気候は東京、大阪と大差ない。
●寮は外国人教師用のものを転用してる。一般のアパートと考えればよい。
●1クラス人数が非常に少なく、日本人も実質ゼロ。マンツーマンを無料で受講でき、互相相手も確保しやすい。物価も上海など大都市と比べるとかなり割安である。留学先の条件としてはかなり恵まれていると考える。
※楽山師範学院のカリキュラム、費用見積り、写真などはPCサイトをご覧ください。
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以下、10年11月25日掲載
●四川省南部の楽山市にある師範系大学。楽山は中国を代表する文学者である郭沫若の出身地として知られるほか、世界遺産の楽山大仏でも有名である。四川省都の成都からはバスで2時間ほど。
●1978年に3年制の楽山師範専科学校として創設され、2000年に4年制本科大学に改組された。留学生の受け入れは2001年から開始した。
●海外の大学や留学業者とのつながりがまったくなく、留学生の多くは市内の小中学校で英語を教えていた元外国人教師や、四川省内の他校からの転校組がほとんどである。日本人は過去に1人しか在籍したことがない。
●元英語教師や四川の自然環境に興味を持った定年退職者などが中心であるため、年齢層は非常に高い。若い学生ばかりでは気が引けるという留学希望者には良いだろう。
●語学留学生は毎年10人前後で、これに対しほぼ毎学期3クラスを開設している。このため、1クラス平均人数は常に1桁である。
●授業時間数は週12~14コマと、普通の大学に比べるとかなり少ない。その代わり留学生事務所に申請すれば、対外漢語専業(外国人向け中国語教師の養成課程)の2・3年生の学生が毎週2~4コマ、無料でマンツーマン授業をしてくれる。
●また、同じキャンパス内に外国語学部日本語学科があり、地方の小規模校としては異例の400人が在籍している。このため、相互学習相手の確保にはまったく困らない。授業時間数の少なさは、マンツーマンや互相学習で十分補えるのではないか。
●授業は午前3コマ、午後3コマと変則的である。曜日によっては午前と午後に授業がまたがることになり、午後の時間を有効に使いにくくなっている。この点については今後の改善を期待したい。
●中国人学生は15,000人が在籍しており、その過半が四川省、重慶市出身である。このため、通常の学生同士の会話、また、市内の一般市民の会話はすべて四川語である。学生は標準的な普通話を話すが、一般市民の普通話はかなり訛りがある。
●ただ、中国はほぼ全土で訛りがあり、中国に留学する以上、訛りから逃れることはできない。また、授業と互相学習を中心とした生活を過ごす限り、学外に出る機会はそれほどなく、出ても一般市民との会話は料理の注文と値段を聞くくらいである。1日24時間の数%にも満たないやり取りが中国語習得に影響すると考えるのは非科学的。
●仮に四川訛りが身についたとして、それが実戦ツールとしての中国語にどれほど影響するというのか。関西人が話す関西訛りの標準語と、アメリカ人が話す外人訛りの標準語、どちらの方が日本国内で通用するか。冷静に考えれば分かる話で、四川訛りの標準語を完璧にマスターできれば、中途半端な外人中国語より中国国内でははるかに役に立つ。訛りについては日本人特有の完ぺき主義を捨てるべき。
●四川というと辛い四川料理をイメージしてしまうが、四川人が毎日辛いものだけを食べているというわけではない。辛くない料理ももちろんあるし、個人的には湖南省より辛くないように感じた。気候は東京、大阪と大差ない。
●寮は外国人教師用のものを転用してる。一般のアパートと考えればよい。
●1クラス人数が非常に少なく、日本人も実質ゼロ。マンツーマンを無料で受講でき、互相相手も確保しやすい。物価も上海など大都市と比べるとかなり割安である。留学先の条件としてはかなり恵まれていると考える。
※楽山師範学院のカリキュラム、費用見積り、写真などはPCサイトをご覧ください。