現地調査日:2006年12月19日
最終更新日:2012年04月27日
※12年春学期実績:12年04月27日更新
#1 タジキスタン2人、アイルランド、オーストラリア、ポーランド、ルクセンブルク、マレーシア、スイス、ベトナム、タイ、トルクメニスタン各1人
※12年04月27日更新
以下、06年12月19日掲載
●中国には漢族の他に55の少数民族がいるが、諸民族の高級人材の育成を目的とした大学であると同時に、中国民俗学研究の最高権威である。学生は56すべての民族が在籍し、大半を少数民族が占める。
●この大学については、少数民族に興味を持つ留学希望者に特にお勧めしたい。この大学に留学するメリットを詳述する。
●まず何よりも少数民族が多数在籍していることである。学内には一目で漢族ではないと分かる学生がいたるところにいる。学生だけにとどまらず教職員にも多数いる。少数民族同士が民族の言葉で話 し、また違う民族同士と普通語で話す姿は取材時にあちらこちらで見かけた。言葉も違う、見た目も違う。一見するだけでは中国人学生なのか留学生なのかの見分けが付かない。
●中国の大学には必ず民族食堂があるが、それは一般にはイスラム教民族の学生のためのものである。もちろんこの大学にもそれはあるが、それ以外に少数民族食堂というべきものがある。これは少数民族のための食堂というよりは、各民族の伝統料理を出しているといったほうが良い。毎日のように様々な民族の料理を食べられる学生食堂など他では見つけられないだろう。
●また、中国の正月は広く知られるとおり春節であるが、実は少数民族にも各民族ごとの異なる正月がある。それぞれの正月に、それぞれの民族の学生は休日となり、民族衣装で着飾るという。それを学内で目にすることができるのだ。
●他にも学内に少数民族博物館があり、留学生は毎週火曜日に無料で観覧できる他、正規の学部として少数民族の音楽や舞踊の学部もある。取材時にはちょうど音楽学部の授業があったが、教室からは明らかに伝統的な中国の音楽とは違う、異国情緒豊かな音色が響いていた。
●このように少数民族に興味を持つ留学希望者にとっては他では絶対に得ることができない環境が整っている。そして、その少数民族と毎日のように交流を持つことができる。
●例えば一般に相互学習といえば、こちらが日本語を教え、相手が中国語を教えるわけだが、この大学では各民族の言葉を教えてもらうことができる。しかもすべての民族が揃っているのだから、「謝謝」の言い方と書き方(各民族の文字)を56通り教えてもらうことも可能。
●また、各民族の音楽や舞踊を教えてもらったり、さらに仲良くなった学生の実家に休みを使って訪問し、少数民族の生活を実体験することもできるのだ。
●中国語ではなく、少数民族の言語を学ぶ語言コースがあることも紹介しておきたい。一般の語言生が中国語を学ぶのに対し、ここでいう語言生は少数民族の言語を学ぶ。チベット語やウイグル語といったメジャーなものから、ナシ語、ハサカ語といった聞いたこともないようなものまである。1学期の学費は11,400元。希望者がそれほど多くないため、ほとんどのコースがマンツーマン状態という。それを考えるとこの学費はかなり安いといえる。
●少数民族に興味を持つ希望者は言うまでもないが、留学先にこれといった明確な選択基準がない留学希望者はこの大学を選択肢に入れてみてはどうだろうか。他の大学どころか、他の場所では為し得ない貴重な経験が得られるだろう。
以下、07年11月09日加筆
●07年秋学期からは従来1レベルだったA班を5レベルに細分化した。その結果、レベル数が11と大きく増えた。特に初学者にとっては自分に合ったクラスを選びやすいだろう。
●07年秋学期から新しい留学生寮がオープンした。1LDKのマンションタイプで非常に清潔。寮費は北京中心部では平均的なレベルなので、部屋の新しさを加味するとコストパフォーマンスが高い。
以下、08年11月09日加筆
●09年春学期から東門留学生寮が工事に入り使えなくなる。部屋を取るのが以前に比べて難しくなるので、留学希望者は早めに申込むか、学外に部屋を借りる必要があるので注意。
※中央民族大学のカリキュラム、費用見積り、写真などはPCサイトをご覧ください。
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以下、06年12月19日掲載
●中国には漢族の他に55の少数民族がいるが、諸民族の高級人材の育成を目的とした大学であると同時に、中国民俗学研究の最高権威である。学生は56すべての民族が在籍し、大半を少数民族が占める。
●この大学については、少数民族に興味を持つ留学希望者に特にお勧めしたい。この大学に留学するメリットを詳述する。
●まず何よりも少数民族が多数在籍していることである。学内には一目で漢族ではないと分かる学生がいたるところにいる。学生だけにとどまらず教職員にも多数いる。少数民族同士が民族の言葉で話 し、また違う民族同士と普通語で話す姿は取材時にあちらこちらで見かけた。言葉も違う、見た目も違う。一見するだけでは中国人学生なのか留学生なのかの見分けが付かない。
●中国の大学には必ず民族食堂があるが、それは一般にはイスラム教民族の学生のためのものである。もちろんこの大学にもそれはあるが、それ以外に少数民族食堂というべきものがある。これは少数民族のための食堂というよりは、各民族の伝統料理を出しているといったほうが良い。毎日のように様々な民族の料理を食べられる学生食堂など他では見つけられないだろう。
●また、中国の正月は広く知られるとおり春節であるが、実は少数民族にも各民族ごとの異なる正月がある。それぞれの正月に、それぞれの民族の学生は休日となり、民族衣装で着飾るという。それを学内で目にすることができるのだ。
●他にも学内に少数民族博物館があり、留学生は毎週火曜日に無料で観覧できる他、正規の学部として少数民族の音楽や舞踊の学部もある。取材時にはちょうど音楽学部の授業があったが、教室からは明らかに伝統的な中国の音楽とは違う、異国情緒豊かな音色が響いていた。
●このように少数民族に興味を持つ留学希望者にとっては他では絶対に得ることができない環境が整っている。そして、その少数民族と毎日のように交流を持つことができる。
●例えば一般に相互学習といえば、こちらが日本語を教え、相手が中国語を教えるわけだが、この大学では各民族の言葉を教えてもらうことができる。しかもすべての民族が揃っているのだから、「謝謝」の言い方と書き方(各民族の文字)を56通り教えてもらうことも可能。
●また、各民族の音楽や舞踊を教えてもらったり、さらに仲良くなった学生の実家に休みを使って訪問し、少数民族の生活を実体験することもできるのだ。
●中国語ではなく、少数民族の言語を学ぶ語言コースがあることも紹介しておきたい。一般の語言生が中国語を学ぶのに対し、ここでいう語言生は少数民族の言語を学ぶ。チベット語やウイグル語といったメジャーなものから、ナシ語、ハサカ語といった聞いたこともないようなものまである。1学期の学費は11,400元。希望者がそれほど多くないため、ほとんどのコースがマンツーマン状態という。それを考えるとこの学費はかなり安いといえる。
●少数民族に興味を持つ希望者は言うまでもないが、留学先にこれといった明確な選択基準がない留学希望者はこの大学を選択肢に入れてみてはどうだろうか。他の大学どころか、他の場所では為し得ない貴重な経験が得られるだろう。
以下、07年11月09日加筆
●07年秋学期からは従来1レベルだったA班を5レベルに細分化した。その結果、レベル数が11と大きく増えた。特に初学者にとっては自分に合ったクラスを選びやすいだろう。
●07年秋学期から新しい留学生寮がオープンした。1LDKのマンションタイプで非常に清潔。寮費は北京中心部では平均的なレベルなので、部屋の新しさを加味するとコストパフォーマンスが高い。
以下、08年11月09日加筆
●09年春学期から東門留学生寮が工事に入り使えなくなる。部屋を取るのが以前に比べて難しくなるので、留学希望者は早めに申込むか、学外に部屋を借りる必要があるので注意。
※中央民族大学のカリキュラム、費用見積り、写真などはPCサイトをご覧ください。